ミャンマー支援現場からの最新報告
「町と村全体が完全に吹き飛ばされ、生存者たちの所有物といえば背負っている荷物しかない状況だ。人命の損失と、被害・破壊の程度は、ヤンゴンで目にするものよりはるかに悪い状態だ」。ケア・ミャンマー現地事務所の事務局長、Brian Agland はこう話しています。
●徹底的な破壊により窮状にあるイラワジ・デルタ地区
「町と村全体が完全に吹き飛ばされ、生存者たちの所有物といえば背負っている荷物しかない状況だ。人命の損失と、被害・破壊の程度は、ヤンゴンで目にするものよりはるかに悪い状態だ」。ケア・ミャンマー現地事務所の事務局長、Brian Agland はこう話しています。
イラワジ・デルタ地域から戻ったCAREの緊急査察チームのスタッフは、がれきの間に半ば腐敗しかけた遺体が依然として散在する衝撃的な光景について語りました。サイクロン「ナルギス」がミャンマーを襲ってから1週間経ち、清潔な水・食糧・シェルターといった救命物資を求める被災者たちの必死な願いは計り知れないほど大きなものとなっています。
「CAREは、イラワジ・デルタ地区への食糧と水の迅速な配給が確実に行えるよう、ヤンゴンで救援物資を調達している」とケア・オーストラリアの代表Julia Newton-Howesは話しています。「スタッフの被災地入りと救援物資の受領および物資配給を可能にする適切なメカニズムに、国連と政府機関が合意することが必須である」と彼女は強く主張します。
*CAREの被災地におけるこれまでの活動
5月7日(水)
ヤンゴンの2つの地区(南ダゴン、タケタ)において、避難所に身を寄せる約2000世帯(1万人)の被災者と、町の水の供給源にアクセスできないコミュニティの人々に対して水の提供を行いました。この活動には、ボトル水の提供と、被災者が避難している学校やパゴタの井戸とトイレの清掃も含まれます。
5月8日(木)
現地で調達可能な食糧(お米)を7箇所に避難している3000人の被災者に配りました。さらに、国連世界食糧計画(WFP)と連携して、お米や高カロリー・ビスケットなどの配布を行うことが予定されています。
5万世帯用の救援物資一式が隣国タイに集められており、準備が整い次第、ミャンマーに輸送される予定です。物資には、毛布、ジェリー缶、ビニールシート、衣類、調理用品、衛生用品などが含まれます。
●ケア・ミャンマー事務局長、復興への長い道のりについて語る
「ここヤンゴンでは、多くの人々が路上に出てきて、倒れた木やがれきを取り除く作業を手伝っている。人々は、なたやチェーンソーを手に路上に繰り出している。チェーンソーを手にした僧侶たちのグループさえも目にした」とケア・ミャンマー現地事務所の事務局長、Brian Agland は話しています。
途方もなく大きな撤去作業の努力が継続される中、CAREは生存者たちのニーズに応えるべく休むことなく活動を続けています。被災地には以前よりアクセスしやすくなってきており、CAREは、タケタ地区一帯に配布するための6250キロ分の米と応急処置用キットの用意を完了しました。
5万世帯の被災者用の救命用品は隣国タイに集められており、来週には配布される予定です。救命用品には、毛布、ロープ、蚊帳、バケツ、石けん、ビニール袋、歯ブラシ、歯みがき粉などの必需品が含まれます。
またCAREは、サイクロンの衝撃に耐え、甚大な破壊に苦しむイラワジ・デルタ地区のパティエンにおいて被害状況の査定を行っています。この地域の25万人ものサイクロン生存者の人々は、緊急支援が必要と思われます。
ケア・インターナショナルの事務総長、Robert Glasserは、被災者支援のためのCAREの活動には、およそ1000万ドルの資金が必要であると発表しました。ミャンマーの長期的な復興計画は明確な3つの段階に分けられ、3年間あるいはそれ以上の年月がかかると予想されます。
第1段階の支援活動では、災害に対する迅速な対応に焦点を当て、最長で6カ月間、継続して行います。第2段階は移行期間で、被災者が通常の生活に戻り、自立した生活を送ることができるよう支援します。そして最終段階では、サイクロン発生前に存在していた社会・経済的枠組みの再構築に焦点を当てます。
今回のサイクロンによる大きな破壊と長い復興への道のりにもかかわらず、被災地の人々の精神力の強さはいまだに健在です。
「恐らくここヤンゴンで最も私が心を打たれたのは、コミュニティの精神力だ」と、Brian は話しています。「ここの人々は、自分たちの身の回りのことを自ら行うことに慣れているから、ただ座って誰かが助けに来てくれるのを待っているようなことはしない。自分たちで目の前の困難を乗り越えようと努力している」。
*ケア・インターナショナルジャパンでは、ミャンマーのサイクロン被災者支援のための緊急募金を受付中です。皆様の温かいご支援をお願いいたします
ご寄付方法については、以下のページをご覧ください。
http://www.careintjp.org/news/newsrelease_080512.html
************************************
上記記事の詳細および資料などについてのお問い合わせは以下まで
(財)ケア・インターナショナル ジャパン
マーケティング部広報担当 菅沼 (m.suganuma@careintjp.org)
Tel. 03-5950-1335 Fax. 03-5950-1375
ケア・インターナショナル ジャパンは、
戦後の日本において8年間にわたり、1000万人の人々に
「ケア・パッケージ」を配布した国際協力NGO、
CAREの日本事務局です。
www.careintjp.org
*日本における「ケア・パッケージ」による支援についての
詳細は以下から。
http://www.careintjp.org/whoiscare/history_j.html
「町と村全体が完全に吹き飛ばされ、生存者たちの所有物といえば背負っている荷物しかない状況だ。人命の損失と、被害・破壊の程度は、ヤンゴンで目にするものよりはるかに悪い状態だ」。ケア・ミャンマー現地事務所の事務局長、Brian Agland はこう話しています。
イラワジ・デルタ地域から戻ったCAREの緊急査察チームのスタッフは、がれきの間に半ば腐敗しかけた遺体が依然として散在する衝撃的な光景について語りました。サイクロン「ナルギス」がミャンマーを襲ってから1週間経ち、清潔な水・食糧・シェルターといった救命物資を求める被災者たちの必死な願いは計り知れないほど大きなものとなっています。
「CAREは、イラワジ・デルタ地区への食糧と水の迅速な配給が確実に行えるよう、ヤンゴンで救援物資を調達している」とケア・オーストラリアの代表Julia Newton-Howesは話しています。「スタッフの被災地入りと救援物資の受領および物資配給を可能にする適切なメカニズムに、国連と政府機関が合意することが必須である」と彼女は強く主張します。
*CAREの被災地におけるこれまでの活動
5月7日(水)
ヤンゴンの2つの地区(南ダゴン、タケタ)において、避難所に身を寄せる約2000世帯(1万人)の被災者と、町の水の供給源にアクセスできないコミュニティの人々に対して水の提供を行いました。この活動には、ボトル水の提供と、被災者が避難している学校やパゴタの井戸とトイレの清掃も含まれます。
5月8日(木)
現地で調達可能な食糧(お米)を7箇所に避難している3000人の被災者に配りました。さらに、国連世界食糧計画(WFP)と連携して、お米や高カロリー・ビスケットなどの配布を行うことが予定されています。
5万世帯用の救援物資一式が隣国タイに集められており、準備が整い次第、ミャンマーに輸送される予定です。物資には、毛布、ジェリー缶、ビニールシート、衣類、調理用品、衛生用品などが含まれます。
●ケア・ミャンマー事務局長、復興への長い道のりについて語る
「ここヤンゴンでは、多くの人々が路上に出てきて、倒れた木やがれきを取り除く作業を手伝っている。人々は、なたやチェーンソーを手に路上に繰り出している。チェーンソーを手にした僧侶たちのグループさえも目にした」とケア・ミャンマー現地事務所の事務局長、Brian Agland は話しています。
途方もなく大きな撤去作業の努力が継続される中、CAREは生存者たちのニーズに応えるべく休むことなく活動を続けています。被災地には以前よりアクセスしやすくなってきており、CAREは、タケタ地区一帯に配布するための6250キロ分の米と応急処置用キットの用意を完了しました。
5万世帯の被災者用の救命用品は隣国タイに集められており、来週には配布される予定です。救命用品には、毛布、ロープ、蚊帳、バケツ、石けん、ビニール袋、歯ブラシ、歯みがき粉などの必需品が含まれます。
またCAREは、サイクロンの衝撃に耐え、甚大な破壊に苦しむイラワジ・デルタ地区のパティエンにおいて被害状況の査定を行っています。この地域の25万人ものサイクロン生存者の人々は、緊急支援が必要と思われます。
ケア・インターナショナルの事務総長、Robert Glasserは、被災者支援のためのCAREの活動には、およそ1000万ドルの資金が必要であると発表しました。ミャンマーの長期的な復興計画は明確な3つの段階に分けられ、3年間あるいはそれ以上の年月がかかると予想されます。
第1段階の支援活動では、災害に対する迅速な対応に焦点を当て、最長で6カ月間、継続して行います。第2段階は移行期間で、被災者が通常の生活に戻り、自立した生活を送ることができるよう支援します。そして最終段階では、サイクロン発生前に存在していた社会・経済的枠組みの再構築に焦点を当てます。
今回のサイクロンによる大きな破壊と長い復興への道のりにもかかわらず、被災地の人々の精神力の強さはいまだに健在です。
「恐らくここヤンゴンで最も私が心を打たれたのは、コミュニティの精神力だ」と、Brian は話しています。「ここの人々は、自分たちの身の回りのことを自ら行うことに慣れているから、ただ座って誰かが助けに来てくれるのを待っているようなことはしない。自分たちで目の前の困難を乗り越えようと努力している」。
*ケア・インターナショナルジャパンでは、ミャンマーのサイクロン被災者支援のための緊急募金を受付中です。皆様の温かいご支援をお願いいたします
ご寄付方法については、以下のページをご覧ください。
http://www.careintjp.org/news/newsrelease_080512.html
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上記記事の詳細および資料などについてのお問い合わせは以下まで
(財)ケア・インターナショナル ジャパン
マーケティング部広報担当 菅沼 (m.suganuma@careintjp.org)
Tel. 03-5950-1335 Fax. 03-5950-1375
ケア・インターナショナル ジャパンは、
戦後の日本において8年間にわたり、1000万人の人々に
「ケア・パッケージ」を配布した国際協力NGO、
CAREの日本事務局です。
www.careintjp.org
*日本における「ケア・パッケージ」による支援についての
詳細は以下から。
http://www.careintjp.org/whoiscare/history_j.html
企業情報
企業名 | 財団法人 ケア・インターナショナル ジャパン |
---|---|
代表者名 | 関口 房朗 |
業種 | 未選択 |
コラム
財団法人 ケア・インターナショナル ジャパンの
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