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菊水楼「ことほぎの宴−万葉懐石−」について

1891年創業の菊水楼はお陰様をもちまして今年130周年を迎えます。 130周年を記念いたしまして、この度、「ことほぎの宴−万葉懐石−」をリリースさせていただきます。

令和の出典としても話題になった万葉集で詠われた歌をもとに進んでいく懐石料理。

万葉学者・博士でいらっしゃる上野誠先生に監修をお願いし、菊水楼四代目松浦料理長が歌から創造した料理を表現いたしました。古代の料理を復元するのではなく、現代の方々にも美味しいと思っていただけるお料理。

古来から伝わる食材や調理用、想いをヒントに作り上げました。

今回のテーマ「ことほぎ」=「お祝いを申し上げる」という意味であることからご婚礼を主としたお祝いの席にふさわしい内容に仕上げております。 

大変な世の中ではございますがこれから先100年200年と邁進する所存でございます。

こんな時期だからこそ数ある結婚式会場やお食事会場の中から菊水楼を選んでいただけたお客様に寄り添える気持ちで精進いたします。

また奈良を元気にしたい。そのような気持ちで奈良の皆さまと一緒に盛り上げていきたいと思っております。

応援していただければ幸いでございます。

何卒よろしくお願い申し上げます。

 

ことほぎの宴 −万葉懐石−

作   :菊水楼四代目料理長 松浦菊美

監修:万葉学者・博士 上野誠

 

お口すすぎ

歓迎演奏 「雅楽@芝」蘭陵王

開宴の儀  露払い・四方鈴祓い・芸子舞妓の舞・灯籠流し

祝寿司 入刀

 

  〜橘は美さへ 花さへその菜さへ 枝に霜降れど いや常菜の木 聖武天皇〜

〈先 付〉  皐月兜櫃飾り 伊勢海老炙りキャビアのせ 橘酢と共に

 

  〜熟田津に 船の乗りせむと月待てば 潮もかなひぬ 今は漕ぎ出でな 額田王〜

〈御 椀〉 おこぜ 潮仕立て

 

 〜鮪突くと 海人の灯せる漁り火の 秀にか出ださむ 我が下思ひを 大伴 宿禰家持〜

  〜醤酢に 蒜つき合へて 鯛願ふ 我れにな見えそ 水葱の羹 作者不明〜

〈お造り〉 鮪カマトロ・鯛炙り・本ミル貝 醤(ひしお)と共に

 

〈凌 ぎ〉 祝寿司

 

 〜手にとるが からに忘ると海人の言ひし 恋忘れ貝 言いにしありけり 作者不明〜

  〜石麻呂に 吾れもの申す夏痩せに よしというものぞ 鰻とり食せ 大伴 家持〜

  〜我が園の 李の花か庭に降る はだれのいまだ 残りたるかも 大伴 家持〜

〈口 取〉 鮑のわかめ塩蒸・鰻の昆布酒蒸焼・蘇(古代のチーズ)・柿寿賀

                     新じゅん菜 吉野堀内果実園ドライ李かけ・大和まなの意伝坊和え

 

 〜去年の春 逢へりし君に恋ひにてき 桜の花は迎へけらしも 山部 赤人〜

〈祝 肴〉 大和牛塩釜焼 吉野桜菜風味

                     吉野堀内果実園 梅ビート糖漬けを添えて

 

 〜松浦川 川の瀬早み紅の 裳の裾濡れて 鮎が釣るらむ師老 大伴 家持 〜

〈揚 物〉 稚鮎の素揚げ ちり酢と共に  あまごおおみや漬け

 

 〜夏葛の 絶えぬ使のよどめれば 事しもあるごと 思ひつるかも 作者不明〜

〈焼 物〉 吉野本葛 焼き胡麻豆腐 すり胡麻がけ

 

 〜水江の 浦の島子が鰹釣り 鯛釣りほこり 七日まで家に来ずて 高橋 虫麻呂〜

〈御 飯〉 雲丹・イクラのせ土鍋ごはん 削りたて花かつお

 

〈香の物〉 茄子・胡瓜 醤(ひしお)漬・森奈良漬店 奈良漬

 

 〜道の辺の 茨の末に延ほの豆の からまる君を 別れか行かむ 丈部 鳥〜

〈甘 味〉 メロンスープ 大和大鉄砲大豆の豆乳ジェラートを添えて

 

〈抹 茶〉 大和茶 お抹茶

 



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企業情報

企業名 株式会社菊水楼
代表者名 岡本 洋定
業種 外食・フードサービス

コラム

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