紙の教科書とICTのハイブリッド「2019年度から検証したiPadを用いる講義」はコロナ禍のライブ配信講義に適していた!薬剤師国家試験対策予備校 薬ゼミの挑戦
「板書を減らし一問でも多く問題が解けるよう、書き込める教科書を作ろう」「新傾向の薬剤師国家試験に対応するため、イメージが湧きやすい教材にしよう」など、薬剤師国家試験対策予備校 薬学ゼミナール(薬ゼミ)は、コロナ以前から紙とICTを融合した新スタイル講義および教材の開発を進めてきました。図やイラストを多用しフルカラーでリニューアルした参考書「新青本」を発刊したのは、2019年11月10日。先週水曜(3月24日)に合格発表が行われた第106回薬剤師国家試験を受験する学生のための国家試験対策参考書でした。2019年度から検証を開始していた「iPadを用いる講義」を本格的に導入した2020年度、奇しくもコロナ禍に遭遇。「この講義スタイルはライブ配信講義にも適している!」と確証を得ます。日本薬学会で3月28日に発表したばかりの内容を含み、手探りで確立した「2021年の講義スタイル」を紹介します。
学校創立から40年以上にわたり、薬剤師国家試験対策予備校 学校法人医学アカデミー薬学ゼミナール(本部:埼玉県川越市、通称「薬ゼミ」)は「学生思い」をテーマに教材や講義など「教育の改良」および「学びの場の継続提供」を行ってきました。
代表的出版物である薬剤師国家試験対策参考書(通称「青本」)は、薬剤師国家試験受験生の9割が使用する人気教材となっています。
その人気教材「青本」を抜本的にリニューアルしたのは2019年11月のこと。先月行われた第106回薬剤師国家試験(改訂薬学教育モデル・コアカリキュラムへ準拠し、新出題基準に対応した初の薬剤師国家試験)の対策用として発刊しました。
▼第106回国家試験対応「青本」のリニューアルポイント(一例)
・参考書「青本」と問題集「青問」の2分冊
・薬学参考書初の「フルカラー」
・問題集「青問」は充実の問題量 薬ゼミオリジナル問題(解説付)を初収載
・カバー裏は、掲示できる 薬ゼミオリジナル「ポイント集」
・実践問題対策に「(実務現場と他科目をリンクするための)コラム」を収載
[参考]
第106回薬剤師国家試験(2021年2月実施)対応 フルカラーの「新」青本 2019年11月10日誕生!(2019年11月10日 薬学ゼミナール発表)
https://www.yakuzemi.ac.jp/shinaohon/
実は、この「青本リニューアル」は、薬剤師国家試験対策予備校 薬ゼミの講義を新教育手法にリニューアルするためのものでもあったのです 。
■青本とともにリニューアルした「薬ゼミの新教育手法(講義スタイル)」
第106回国家試験対策用青本(以下「新青本」)は、薬ゼミの講義を受講する学生が「書き込みできること」を意識して制作していました。
その理由は「板書をする時間をできるだけ少なくして、その時間で1問でも多くの問題を解くことが、国家試験合格を近づけることになるから」です。
また「書き込みをした自分だけの参考書は勉強を継続してきた証として自信につながる」との考えもあり、150名以上の薬ゼミ講師陣の声を集めて反映しました。
▼薬ゼミ新教育手法の特徴
(1)紙と同じ「新青本」をiPad画面に表示し、講師も「書き込み」をする講義
従来はチョークで書く黒板や、ホワイトボードを使用していた薬ゼミ。
ICT化のスタートは「講義専用に作成するプレゼンテーション資料をプロジェクターで投影すること」でした。プレゼンテーション資料の作成をする時間で講師には学生指導にあたって欲しいことや、投影した資料に講師の身体で影を作ってしまうことなど、各種改良を要する問題が明らかとなり、講師陣が6班にわかれて「配信講義に適した環境の検証」を実施します。
各種比較検討の上で「iPadを用いる講義」を選び、2019年度より実講義内で検証を開始しました 。
表示した新青本への書き込みが可能となったことや、黒板消しの時間や手間をゼロにできたことから、限られた講義時間の有効活用 ができるようになりました。
(2)参考書の内容をiPad画面に表示したまま、並行して問題集の問題が解ける講義
ちゃんと理解しているかを効率的に確認するためには、学んですぐの問題演習が有効です。参考書の画面をiPad画面に表示したまま別途問題集を開くことで、内容の理解を深めながら問題演習に取り組めるようになりました。
また、分冊にした問題集「青問」は、問題ページと解答解説ページの見開き構成としています。講師がiPadで提示する際も学生が演習をする際も別冊の解答集を開く手間や時間を割愛し、効率的な学修が可能です。
(3)必要に応じて、動画を再生できる講義
新青本には理解を深めるための薬ゼミオリジナル動画を複数紐づけています。昨今の薬剤師国家試験に増えている「実験問題」や「実務問題」に備えるには、動画でイメージを膨らませることが有効 です。講義内外にて動画を再生し確認する講義を実現しています。
■コロナ禍により改良が加速した「新教育手法」
第106回薬剤師国家試験に向け、薬ゼミの新学期が始まった2020年5月。全国に向けて緊急事態宣言が発出されており、従来の「全国の教室へ学生が通学する講義スタイル」は実現できないこととなりました。
薬ゼミは、2013年より開講している「薬ゼミオンライン教室」のオンデマンド配信講義で受講してもらうことを選ばず、初の「Zoomを用いたライブ配信講義」に踏み切りました。
▼コロナ禍で改良が加速したポイント
(1)私も知りたかった! に気が付くことのできる「質問対応」
従来より薬ゼミは、講義間の休憩時間や放課後に学生と講師が個別に話す「質問対応タイム」を設けています。オンライン環境にて全ての学生の質問へ個別対応を行うことは難しく、苦肉の策として「全受講者が見える(聞こえる)チャットでの質問対応」を導入しました。その結果「言われてみれば…私も知りたかった!」と潜在的な疑問の解決が実現しました。
(2)挙手ボタンの活用など、Zoomライブ講義ならではの対話スタイル
学生の様子が見えない…とライブ講義スタート当初は不安だった薬ゼミ講師陣。Zoomの挙手ボタンや拍手ボタンを用いることで二者択一問題を出題するなど、150名を超える講師陣が知恵を出し合い、講義スタイルの改良を重ねてきました。
2020年度のコース終了後に学生へ行った「講義 5段階評価」の結果、「Zoom配信講義の満足度」を4以上と回答した学生は全体の79% でした。また「iPadを使用した青本講義の満足度」を4以上と回答した学生は全体の89% でした。
薬ゼミは「集合とライブ配信のハイブリッドでは現時点で最良」と言えるライブ配信講義を確立しました。ハイブリッドで出来ることの限界を超えるため、2021年度は「ライブ配信講義専用の受講コース」を新たに開講します 。
■2021年度の薬ゼミ「選べる3つの講義スタイル(コース)」
2021年度の薬ゼミは「全日制通学コース」「全日制ライブ配信コース」「オンラインコース」と、3つの選べるコースを開講します。
・全日制通学コース(東京都 お茶の水教室には30名程度限定の少人数制コースも開講)
・全日制ライブ配信コース
・オンラインコース(オンデマンド講義配信コース)
2020年度までに確立したオンライン講義形式をより良くするべく、配信講義専用の撮影・配信スタジオを設け、専用講師チームを配した「ICT教育室」 を東京(渋谷)と大阪に新設。オンライン受講の学生へ特化したサポートを充実し、コロナ禍で通学での受講に不安を抱える学生の国家試験合格を後押しします。
(「全日制ライブ配信コース」には、初年度特別割引 を用意しました。)
3つのコースの紹介動画を用意しました。
「薬ゼミで勉強すれば国試が見える理由」や「薬ゼミカリキュラムの強み」を、薬ゼミ講師陣が動画でわかりやすく説明します。
薬ゼミの第107回薬剤師国家試験対策は選べる3コース。
動画にはコース選びの「セルフチェックシート」も登場します。
コース選びの参考に、ご覧ください。
また、コースお申込の方には、各コース開講前に今後の学習に繋がるベースアップを目的とした講義(スターティング講座)を4月より実施します。併せてご参加ください。
2021年度に開講する講義は、薬ゼミにとって「現状のベスト講義」です。
薬ゼミの「学生の成績の向上と学習環境の満足度を高めることへの挑戦」は続きます。薬ゼミは引き続き「学生思い」をテーマに、教材や講義スタイルの改良を続けて行きます。
<学校法人医学アカデミー>
1977年設立。2021年3月現在、薬剤師国家試験対策予備校「薬学ゼミナール」を全国15教室(北海道札幌市/宮城県仙台市/千葉県船橋市/埼玉県川越市/東京都豊島区/東京都新宿区/東京都渋谷区/東京都千代田区/神奈川県横浜市/愛知県名古屋市/石川県金沢市/大阪府大阪市/兵庫県神戸市/広島県広島市/福岡県福岡市)で展開。
2021年度は「全日制通学コース」「オンラインコース(薬ゼミオンライン教室)」に加え、「全日制ライブ配信コース」を新規開講する。
薬剤師国家試験の参考書・模擬試験問題の作成、全国の薬学系大学における特別講義など、薬学生の勉学を広くサポート。「薬ゼミ」の愛称で親しまれる。
同法人内にて、理学療法士養成専門学校「専門学校医学アカデミー理学療法学科」、製薬企業および薬局向けにMR教育および登録販売者教育を行う「薬ゼミトータルラーニング事業部」を運営。多職種連携を意識した医療教育を行う。
▼薬ゼミのお得情報をいち早くチェック! 薬学生フォロー必須!「薬ゼミSNS」
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https://www.yakuzemi.ac.jp/information/line/
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【メディアの皆さまへ】
薬ゼミが日曜(2021年3月28日)の日本薬学会 第141年会でポスター発表した「コロナ禍における薬剤師国家試験受験生への学びの場の継続提供」は、各種検証を行った過程や結果、学生による評価についても触れております。
具体的な数値を含む学会発表資料を提示し、詳細をお話しします 。取材いただけるメディアさまは薬ゼミ広報までお問い合わせください。
[発表内コンテンツ一例] 配信講義に適した環境の比較検討
検証班 | 検証内容 |
A班 | Surface(タブレットPC)を使用したZoom配信 |
B班 | iPadを使用したZoom配信 |
C班 | Zoomを使用した質問対応方法 |
D班 | FUJITSU(PC)を使用したZoom配信 |
E班 | iPadを使用したTeams配信 |
F班 | Zoom、Teams その他のシステム比較検討 |
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企業情報
企業名 | 学校法人 医学アカデミー |
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代表者名 | 穂坂 邦夫 |
業種 | 教育 |
コラム
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