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老舗うどん店×スタートアップ 海の課題に取り組む丘漁師組合とのコラボ企画始動 ~創業144年で初挑戦「未利用魚活用メニュー」1月18日より~

 明治10年創業で38店舗を展開するうどん料理店 株式会社歌行燈(本社:三重県桑名市 代表取締役:横井健祐 以下「歌行燈」)は、老舗ローカルチェーンならではの在り方を模索する取り組みをスタート。第一弾として、三重県桑名市を本社に活動するスタートアップの株式会社On-Coが手掛ける「丘漁師組合プロジェクト」とコラボレーションし、未利用魚・低利用魚を活用したメニューを1月18日より提供致します。

■背景:コロナ禍をきっかけに原点回帰

 東海圏を中心に関東や海外に店舗展開してきた歌行燈。多店舗展開を戦略としていた飲食業でしたが、コロナ禍の影響で縮小を進めました(最盛期の6割程度に減少)。

 

 これを機に経営方針の見直しを図り「あじひとすじ」の心意気に原点回帰。また「桑名と言えば歌行燈」と言われるように、昔から変わらぬ街の情景を担う店舗を存続させることが地域への貢献になると考えています。地域の美味しい食材を積極的に取り入れ、職を通じてお客様に豊かな時間を創出することを目指します。

 

■展開:低利用魚を活用した限定メニュー「みんなの知らない地産地消」

 海の課題に取り組む丘漁師組合のコンセプトに共鳴し、限りある水産資源の持続的利用を目指して、未利用・低利用魚を活用したメニューの開発を開始。創業144年の歴史で認知度の低い食材を取り入れることは初挑戦となります。

 

 今回取り入れるのは、三重県では低利用魚として扱われる「オオニベ」。主に四国の太平洋側や九州地方で水揚げされ、宮崎県などでは養殖もされるほど人気の魚です。昨今の気候変動等の影響により、伊勢志摩の海でも定置網漁にかかることが増加していますが、三重県での認知度が低く活用されずにいました。

 「知らないけど実は美味しい食材」を通して、お客様に地域の食材との出会いと価値を提供致します。

メニュー:オオニベを活用した「海老と白身魚の天丼膳」「白身魚のフライ」「白身魚の天ぷら」
販売:歌行燈桑名駅前店・大山田店・四日市ときわ店・名張店・鈴鹿店の5店舗
期間:2022年1月18日〜 ※数量限定で各店売り切れ次第販売終了

■事象:持続可能な漁業に飲食店側からできる努力を

 2021年12月から新メニュー展開に向けて準備を進めていましたが、「オオニベ」の水揚げが減少。三重県の漁業従事者と連携し、生産地の状況に合わせた上で、2022年1月からの提供に変更しました。

 フードロスや持続可能な漁業に貢献できることを模索すると同時に、「未知の食材」を取り入れるチャレンジをきっかけに社内の意識改革や企画力強化にも活かして参ります。

 

■歌行燈料理長 川原富士夫より

 「オオニベを初めて食べましたが、大変美味しい魚で驚きました。たんぱくであっさりしているのにしっかりと味わいがあります。天ぷらにすると身がふっくら、フライだと逆にジューシー。海の状況に合わせて限定した量での提供となりますがお楽しみください。今後も幅広いメニュー開発にチャレンジしていきたいと思わせる魚です。」

 

■丘漁師組合とのコラボ:新しい化学反応を楽しむ

 本取り組みの背景には、株式会社On-Coが取り組む「海の課題を知り行動する人を増やすことを目的とした、丘から海を考える『丘漁師組合』」の存在があります。

 海の様々な課題を発信している彼らの活動から、「未利用・低利用魚」の存在を知りました。そこで代表の横井健祐は生産地を訪れ、漁業従事者とコミュニケーションをとり、連携に向けて進みだしました。

 新しい歌行燈の形を築いていくべく、今後も様々な方々と連携・協力しながら地域に提供できる価値を模索していきます。

 

■今後の展開

 オオニベ終了後も、季節ごとの「知らないけど実は美味しい食材」を取り入れたメニューを展開予定。また、春に向け、料理長や店舗責任者たちとの生産地ツアーを計画中です。

 

■五代目代表 横井健祐より

 コロナ禍からの回復期に入り、飲食店の在り方や利用目的も変化しつつあります。企業として、食を通じてお客様や地域に新たな価値創出に貢献しているかを問われることを強く感じています。

 我々も今一度経営理念である「豊かな人間関係を保ちつつ、企業の発展を通じて社会に貢献する」を実現することに立ち返り、人と地域を繋ぎ、お客様の幸せを通じて企業として発展していくことを目指した取り組みをしたいと考えていました。

 今回は第一弾として、地元三重県で持続可能な漁業を追求する漁師と共に活動する丘漁師組合とタッグ。三重県のお客様に“まだ知らない”美味しい魚を召し上がってもらい、少しでも海の問題を知る機会を創出出来ればという想いで進めました。

 今後も一次生産者や地域の課題に向き合い、お客様に新しい発見と喜びを、そして更なる企業の発展を通じて社会に貢献する活動を続けて参ります。

 

■株式会社On-Coについて

代表:水谷岳史/藤田恭兵

創業:2019年3月

所在地:三重県桑名市西別所1375

ミッションは、関わる人々の主体性を上げて挑戦が溢れる面白い世の中を作ること。空き家を借りて挑戦したいことがある人の想いを可視化して貸主を募集する「さかさま不動産」や、海の問題を知り活動する人を増やす“丘から海を考える「丘漁師組合」”などを展開している。

https://on-co.jp/

 

■株式会社歌行燈について

代表取締役社長:横井健祐

創業:明治10年(1877年)

本社所在地:三重県桑名市末広町40

明治10年創業のうどん・そば料理店。本店・本社を三重県桑名市に置き、東海三県と関東に38店舗を展開。明治の文豪・泉鏡花の名作「歌行燈」の作中に登場するうどん屋が古き良き日の「志満や」であり、その後「歌行燈」へ屋号を変えた。現在は「歌行燈」のみならず「やじろべえ」「四代目横井製麺所」「ゑべっさん」などを運営している。

http://www.utaandon.co.jp/


 



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企業情報

企業名 株式会社歌行燈
代表者名 横井健祐
業種 外食・フードサービス

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