従来モデルの性能を大幅に向上=最新Compute Module 4搭載産業用ラズベリーパイMICA-R4を発売

機械

ハーティング株式会社（本社：神奈川県横浜市、代表取締役：能方研爾）は、2022年7月4日（月）より、最新の組込み用Raspberry Pi Compute Module 4を搭載した産業用ラズベリーパイMICA-R4の受注を開始します。MICA-R4は従来のモデルに比べ、より高性能なプロセッサ、最大8GBのメモリ、新たにM.2スロットによる内蔵ワイヤレス機能やストレージ等の多様な拡張機能にも対応し、高度化するIoTのニーズを満たします。

産業用ラズベリーパイMICA-Rは、製造現場のIoT化ニーズに応えるためハーティングが開発した産業用途で長期稼働が可能なラズベリーパイ搭載の小型コンピュータです。従来のCompute Module 3+搭載のMICA-Rでは、画像・動画など大容量のデータの処理、AIの活用や高速通信など、高度化する要求を全て満たすことは困難でした。新製品MICA-R4は、高性能コアCortex-A72プロセッサを採用したRaspberry Pi Compute Module 4搭載により処理能力が大幅に向上し、より高度な処理が求められるアプリケーションにも対応します。RAMは従来モデルと同じ1GBから最大8GBまで選択可能になり、画像処理やAI解析などの演算も迅速に実行します。通信の面では従来の100Mbpsイーサネットだけでなく、ギガビットイーサネットにも対応します。M.2スロットは多様な拡張モジュールに対応し、NVMeで大容量のデータ蓄積、WWANモジュールで内蔵ワイヤレス通信、AIモジュールで機械学習など、用途に応じた拡張機能を追加することができます。大容量データの処理・蓄積・高速通信が可能になり、エッジコンピュータ、コントローラ、センサ/ファイルサーバ等として、幅広いIoTアプリケーションを低コストに実現します。

産業用ラズベリーパイMICA-Rシリーズは、堅牢なアルミダイカストハウジングに組み込み用のラズベリーパイCompute Moduleを搭載した低コストで手軽に現場にIoTを導入可能な産業用コンピュータです。一般のラズベリーパイと同じOSやソフトウェアで動作し、コンシューマ用途で培われたラズベリーパイの利便性に加え、高い放熱性、耐振動・耐衝撃、耐EMC、最大IP65の防塵防水性能など、製造現場をはじめとした厳しい環境に耐える堅牢性と安定性も備えています。拡張用のカスタムボードとCompute Moduleを実装したキャリーボードが筐体内部で連結する独自のモジュラー構造を備えており、拡張ボードによりカスタマイズに柔軟に対応します。拡張用のカスタムボードに追加のUSBポートやIO-Link用ポートを備えたモデルや高性能マイコンSTM32を搭載したモデル、GPIO接続が可能なモデルなどを用意しており、接続するデバイス、通信、設置環境等に応じた理想的なモデルが構築可能です。カスタムボードはユーザのニーズに合わせて新たに開発することもできます。

【MICA-R4概要】仕様はモデルにより異なります。
■ プロセッサ：BCM 2711, 1.5 GHz, クアッドコア Cortex-A72
■ メモリ： RAM 1/ 2/ 4/ 8GB、オンボードeMMC 8/ 16/ 32GB
■ OS：Raspbian
■ 電源：24V
■ 通信：
・有線： 1 x 100Mbpsイーサネットもしくは1 x 1GBイーサネット（モデルにより選択）
・無線： WWAN（拡張モジュールで対応）
■ インターフェース：1 x 100Mbps イーサネット（標準）、1 x USB 2.0、1 x RS-232C/I2C/RS485切換
■ 堅牢なアルミダイカストハウジング：防塵防水保護等級IP65もしくはIP20、耐EMC、耐振動、耐衝撃
■ サイズ：幅132 mm x 高さ35 mm x 奥行95.4 mm
■ 重量： 700g～800g（モデルにより異なる）
■ モデルラインナップ
・ Basic （標準モデル） IP65, IP20
・ Basic GPIO（GPIO追加モデル）IP20
・ USB （USB追加モデル） IP65, IP20
・ USB GPIO（USB＋GPIO追加モデル）IP20
・ SENSOR(センサポート追加モデル) IP65
・ IO-Link（IO-Link Class Aマスタポート追加モデル） IP65
・ Multi IO/DIO（汎用制御用モデル）IP20