中小企業が実践すべき「人的資本経営」│【6/25発売】月刊『企業実務』7月号に掲載

■ 《特別記事》限られたリソースでパフォーマンスを最大化する！中小企業が実践すべき「人的資本経営」

 

　1) いまなぜ「人的資本経営」が注目されているのか

　2) 「人的資本経営」の具体的な取組みの内容

 

著者：平井 彩子（中小企業診断士・組織人事コンサルタント）

 

 

人的資本経営に対する注目が高まった理由の1つは、経済産業省が2020年9月に「持続的な企業価値の向上と人的資本に関する研究会報告書～人材版伊藤レポート～」を発表したことです。

「人材版伊藤レポート」では、まず、企業・個人を取り巻く環境が大きな変化を迎えていることを踏まえ、今後のアクションの羅針盤となる変革の方向性を以下のように示しました。

 

　【人材マネジメントの目的】　人的資源・管理課 ⇒ 人的資本・価値創造

　【アクション】　人事 ⇒ 人材戦略

　【イニシアチブ】　人事部 ⇒ 経営陣（SC）／取締役会

　【ベクトル・方向性】　内向き ⇒ 積極的対話

　【個と組織の関係性】　相互依存 ⇒ 個の自律・活性化

　【雇用コミュニティ】　囲い込み型 ⇒ 選び、選ばれる関係

 

さらに、経営陣が主導して策定・実行する、経営戦略と連動した人材戦略について、「人材戦略に求められる3つの視点・5つの共通要素」を以下のとおり示しています。

 

　【3つの視点】

　　① 経営戦略と連動しているか

　　② 目指すべきビジネスモデルや経営戦略と現時点での人材や人材戦略との間のギャップを把握できているか

　　③ 人材戦略が実行されるプロセスの中で、組織や個人の行 動変容を促し、企業文化として定着しているか

 

　【5つの共通要素】

　　① 動的な人材ポートフォリオ

　　② 知・経験のダイバーシティ＆インクルージョン

　　③ リスキリング・学び直し

　　④ 社員エンゲージメント

　　⑤ 時間や場所にとらわれない働き方　

 

企業においては、こうした共通の要素に加え、人材戦略と経営戦略とのつながりを意識しながら、具体的な戦略・アクション・KPIを考えることが有効です。

 

今号の特別記事では、上記内容を詳しく解説するとともに、中小企業での具体的な取組み事例をご紹介します。

 

 

 

『企業実務』2023年7月号

発行：日本実業出版社　　発売日：2023年6月25日(日)

https://www.kigyoujitsumu.net/

 

◆ 『企業実務』とは

 

企業実務は、企業の経理・総務・人事などの業務を少人数で兼任する忙しいバックオフィス担当者に向けた専門情報誌です。

 

経理・総務・人事のすべてをカバーし、担当者の抱える課題を一冊で解決。

企業の発展を支えるバックオフィス部門の強化を目的とし、業務の助けとなる法令の解説や実務で使える経理・労務の処理方法を解説しています。

 

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