新コンセプトのスキーワックス(補助剤)開発に着手
株式会社ライブログ(本社:横浜市)は、新しいコンセプトのスキーワックス 補助剤(開発コード:F-MURAKAMI)の開発に着手しました。すでに基 礎技術は確立しており、今後最適化の検討などを進め、来シーズンの 商品化を目指します。
株式会社ライブログ(本社:横浜市)は、既存のスキーワックスとは全く異な
るコンセプトのスキーワックス補助剤(開発コード:F-MURAKAMI)の開発
に着手しました。
○開発の背景
これまでのスキーワックスは主にパラフィンを主成分としていました。パラ
フィンはスキーの滑走面と高い親和性を持つ一方で、十分な滑走性が得
られるものではありませんでした。一方、競技選手を中心として、パラフィ
ンに有機フッ素を含有したワックス、あるいは有機フッ素そのものを利用
した有機フッ素系ワックスが利用されてきていましたが、有機フッ素を含
有するワックスは高い滑走性を持つものの、数百メートル滑走しただけで
もその効果が落ちてきてしまうことから、主にスタート直後のスピードを得
るためのスタートワックスとして利用されてきていました。また、有機フッ素
系ワックスは非常に高価であること、塗布にある程度の量が必要とされる
こと、定着させるためにはパラフィンワックスで滑走面が処理されている
必要があること、さらには効果がすぐに失われてしまうことから、一般のス
キーヤーがこれを利用することはほとんどありませんでした。
○基盤技術
基盤となる素材は理化学研究所発ベンチャー企業のFLOX株式会社
(本社:川崎市)において開発された新規物質です。この新規物質は
カーボン・グラファイトと非常に高い親和性を持ち、かつ、有機フッ素との
非常に高い親和性を持つことが可能な物質です。
○F-MURAKAMIの概要
今回当社が開発に着手した物質は、ワックスそのものではなく、有機フッ
素含有ワックスの補助剤です。F-MURAKAMIは、有機フッ素含有ワック
スの最大の弱点だった持続性を格段に向上させることにより、これまでに
は得られなかった「長時間持続する滑走性」を実現しました。すでに雪上
でのタイム計測を実施し、有機フッ素含有ワックス単独よりも高い滑走性、
持続性を持つことを確認しました(図参照)。F-MURAKAMIを利用する
ことによって、塗布する有機フッ素含有ワックスの使用量も格段に少量化
することができることから、一般スキーヤーが滑走する際にも有機フッ素
含有ワックスの高い滑走性を楽しむことを可能にすると思われます。
○塗布対象
F-MURAKAMIはカーボン・グラファイトとの高い親和性を持つことから、
滑走面がグラファイトソールのスキー板(滑走面が黒色のもの)、あるいは
グラファイト含有パラフィンワックスを塗布したスキー板で効果が期待され
ます。
○使用方法
F-MURAKAMIは水で希釈したアルコールに対して均一に溶ける性質
を持っており、既存のパラフィンワックスのように高温で溶解するという手
順を踏まずにスキー板に塗布することができます。ベースワックスとして
利用した場合、これまでのスキーワクシングの手間を大きく省くことが可
能になります。
○開発状況
すでにスキーワールドカップ優勝経験のある選手を含め、さまざまなレ
ベルの競技者によってテストを実施してきています。今後は滑走性テス
トの更なる拡充、使用方法の最適化検討などを実施し、来シーズンの商
品化を目指します。
○今後の展望
現在のスキー用具はパラフィンワックスの使用を前提として開発されて
います。今後、F-MURAKAMIの有用性が評価されれば、F-MURAKAMI
の使用を前提とした用具開発が期待されます。滑走面のみに限らず、
サイドウォールなど、これまであまり滑走性を重視しなかった部分にも開
発の可能性を創出すると思われます。
【本件の連絡先】
株式会社ライブログ 担当者氏名 元木一朗
Tel 048-462-6959 FAX 048-462-6959
e-mail motoki@liblog.co.jp URL:http://www.liblog.co.jp/
以 上
るコンセプトのスキーワックス補助剤(開発コード:F-MURAKAMI)の開発
に着手しました。
○開発の背景
これまでのスキーワックスは主にパラフィンを主成分としていました。パラ
フィンはスキーの滑走面と高い親和性を持つ一方で、十分な滑走性が得
られるものではありませんでした。一方、競技選手を中心として、パラフィ
ンに有機フッ素を含有したワックス、あるいは有機フッ素そのものを利用
した有機フッ素系ワックスが利用されてきていましたが、有機フッ素を含
有するワックスは高い滑走性を持つものの、数百メートル滑走しただけで
もその効果が落ちてきてしまうことから、主にスタート直後のスピードを得
るためのスタートワックスとして利用されてきていました。また、有機フッ素
系ワックスは非常に高価であること、塗布にある程度の量が必要とされる
こと、定着させるためにはパラフィンワックスで滑走面が処理されている
必要があること、さらには効果がすぐに失われてしまうことから、一般のス
キーヤーがこれを利用することはほとんどありませんでした。
○基盤技術
基盤となる素材は理化学研究所発ベンチャー企業のFLOX株式会社
(本社:川崎市)において開発された新規物質です。この新規物質は
カーボン・グラファイトと非常に高い親和性を持ち、かつ、有機フッ素との
非常に高い親和性を持つことが可能な物質です。
○F-MURAKAMIの概要
今回当社が開発に着手した物質は、ワックスそのものではなく、有機フッ
素含有ワックスの補助剤です。F-MURAKAMIは、有機フッ素含有ワック
スの最大の弱点だった持続性を格段に向上させることにより、これまでに
は得られなかった「長時間持続する滑走性」を実現しました。すでに雪上
でのタイム計測を実施し、有機フッ素含有ワックス単独よりも高い滑走性、
持続性を持つことを確認しました(図参照)。F-MURAKAMIを利用する
ことによって、塗布する有機フッ素含有ワックスの使用量も格段に少量化
することができることから、一般スキーヤーが滑走する際にも有機フッ素
含有ワックスの高い滑走性を楽しむことを可能にすると思われます。
○塗布対象
F-MURAKAMIはカーボン・グラファイトとの高い親和性を持つことから、
滑走面がグラファイトソールのスキー板(滑走面が黒色のもの)、あるいは
グラファイト含有パラフィンワックスを塗布したスキー板で効果が期待され
ます。
○使用方法
F-MURAKAMIは水で希釈したアルコールに対して均一に溶ける性質
を持っており、既存のパラフィンワックスのように高温で溶解するという手
順を踏まずにスキー板に塗布することができます。ベースワックスとして
利用した場合、これまでのスキーワクシングの手間を大きく省くことが可
能になります。
○開発状況
すでにスキーワールドカップ優勝経験のある選手を含め、さまざまなレ
ベルの競技者によってテストを実施してきています。今後は滑走性テス
トの更なる拡充、使用方法の最適化検討などを実施し、来シーズンの商
品化を目指します。
○今後の展望
現在のスキー用具はパラフィンワックスの使用を前提として開発されて
います。今後、F-MURAKAMIの有用性が評価されれば、F-MURAKAMI
の使用を前提とした用具開発が期待されます。滑走面のみに限らず、
サイドウォールなど、これまであまり滑走性を重視しなかった部分にも開
発の可能性を創出すると思われます。
【本件の連絡先】
株式会社ライブログ 担当者氏名 元木一朗
Tel 048-462-6959 FAX 048-462-6959
e-mail motoki@liblog.co.jp URL:http://www.liblog.co.jp/
以 上
企業情報
企業名 | 株式会社ライブログ |
---|---|
代表者名 | 元木一朗 |
業種 | 未選択 |
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