緑茶成分カテキンはDNAやRNAと直接結合する。-緑茶成分カテキンの作用点に新たな視点を示唆-
日本人がよく飲む緑茶に含まれるカテキン類には、強い抗酸化作用のほか、突然変異抑制作用やがん予防効果がある。私達の研究は、その機構をDNAのレベルから明らかにするという新規な研究を行った。
緑茶成分カテキンは
DNAやRNAと直接結合する。
ム緑茶成分カテキンの作用点に新たな視点を示唆ム
徳島文理大学・薬学部、葛原隆(助教授)、藤木博太(教授)、同大学・香川薬学部、清悦久(助手)、山口健太郎(教授)及び埼玉がんセンター、菅沼雅美(主任研究員)により明らかにされた研究成果「緑茶成分カテキンはDNAやRNAと直接結合する。」が、アメリカ生化学会誌Journal of Biological Chemistry誌の記事として4月26日にオンライン掲載、7月もしくは8月号に論文発表されることになりましたので、ここにプレスリリース致します。
日本人がよく飲む緑茶に含まれるカテキン類には、強い抗酸化作用のほか、突然変異抑制作用やがん予防効果がある。発がんの原因の1つであるDNA酸化障害を減少させることが明らかにされているが、緑茶を飲用する程度の量のカテキン類の摂取で、なぜがん予防効果が見られるのかその機構は完全には解明されていない。私達の研究は、その機構をDNAのレベルから明らかにするという新規な研究を行った。これまでカテキンの作用点としてはタンパク質や脂質が研究されてきており、私達が今回明らかにしたようにDNAが直接ターゲットとなっているという知見は全く新しいものであり、カテキンの作用機構を考える上で今後重要な概念となることが期待される。またカテキンは遺伝子発現を変化させる、DNAダメージを防ぐ、DNAポリメラーゼ活性やDNA上の様々な反応に影響を与える、DNAダメージを引き起こす、DNA切断活性、DNA 複製阻害、転写阻害など多様な活性があることから、広範な生物分野への応用が可能である。さらにカテキンとDNAやRNAの相互作用解析を通して、緑茶カテキンの遺伝子保護作用→がん予防効果のメカニズム、がん化防止や老化防止への作用メカニズムが解明されることが期待できる。
発表雑誌: アメリカ生化学会誌Journal of Biological Chemistry誌
題:DNA AND RNA AS NEW BINDING TARGETS OF GREEN TEA CATECHINS
【論文の掲載】
印刷版は7月もしくは8月の予定で掲載されますが、先行してweb上のオンライン記事が掲載されます。従いまして、まだ印刷版の号、頁などの詳細は未定ですが、オンライン上の番号は次の通りとなります。
アメリカ生化学会誌Journal of Biological Chemistry誌|
http://www.jbc.org/cgi/reprint/M601196200v1
問い合わせ先:徳島文理大学・薬学部・8階・生化学教室(藤木研究室)
藤木博太(教授)・葛原隆(助教授)
?ウ770-8514 徳島県徳島市山城町西浜傍示180
Phone: 088-622-9611 (内線5811, 5812, 5813)
Fax: 088-655-3051
e-mail: kuzuhara@ph.bunri-u.ac.jp
研究室ホームページ: http://p.bunri-u.ac.jp/lab/fujiki/fujiki.html
徳島文理大学への行き方: http://www.bunri-u.ac.jp/bunri/access/010.html
DNAやRNAと直接結合する。
ム緑茶成分カテキンの作用点に新たな視点を示唆ム
徳島文理大学・薬学部、葛原隆(助教授)、藤木博太(教授)、同大学・香川薬学部、清悦久(助手)、山口健太郎(教授)及び埼玉がんセンター、菅沼雅美(主任研究員)により明らかにされた研究成果「緑茶成分カテキンはDNAやRNAと直接結合する。」が、アメリカ生化学会誌Journal of Biological Chemistry誌の記事として4月26日にオンライン掲載、7月もしくは8月号に論文発表されることになりましたので、ここにプレスリリース致します。
日本人がよく飲む緑茶に含まれるカテキン類には、強い抗酸化作用のほか、突然変異抑制作用やがん予防効果がある。発がんの原因の1つであるDNA酸化障害を減少させることが明らかにされているが、緑茶を飲用する程度の量のカテキン類の摂取で、なぜがん予防効果が見られるのかその機構は完全には解明されていない。私達の研究は、その機構をDNAのレベルから明らかにするという新規な研究を行った。これまでカテキンの作用点としてはタンパク質や脂質が研究されてきており、私達が今回明らかにしたようにDNAが直接ターゲットとなっているという知見は全く新しいものであり、カテキンの作用機構を考える上で今後重要な概念となることが期待される。またカテキンは遺伝子発現を変化させる、DNAダメージを防ぐ、DNAポリメラーゼ活性やDNA上の様々な反応に影響を与える、DNAダメージを引き起こす、DNA切断活性、DNA 複製阻害、転写阻害など多様な活性があることから、広範な生物分野への応用が可能である。さらにカテキンとDNAやRNAの相互作用解析を通して、緑茶カテキンの遺伝子保護作用→がん予防効果のメカニズム、がん化防止や老化防止への作用メカニズムが解明されることが期待できる。
発表雑誌: アメリカ生化学会誌Journal of Biological Chemistry誌
題:DNA AND RNA AS NEW BINDING TARGETS OF GREEN TEA CATECHINS
【論文の掲載】
印刷版は7月もしくは8月の予定で掲載されますが、先行してweb上のオンライン記事が掲載されます。従いまして、まだ印刷版の号、頁などの詳細は未定ですが、オンライン上の番号は次の通りとなります。
アメリカ生化学会誌Journal of Biological Chemistry誌|
http://www.jbc.org/cgi/reprint/M601196200v1
問い合わせ先:徳島文理大学・薬学部・8階・生化学教室(藤木研究室)
藤木博太(教授)・葛原隆(助教授)
?ウ770-8514 徳島県徳島市山城町西浜傍示180
Phone: 088-622-9611 (内線5811, 5812, 5813)
Fax: 088-655-3051
e-mail: kuzuhara@ph.bunri-u.ac.jp
研究室ホームページ: http://p.bunri-u.ac.jp/lab/fujiki/fujiki.html
徳島文理大学への行き方: http://www.bunri-u.ac.jp/bunri/access/010.html
企業情報
企業名 | 徳島文理大学・薬学部・生化学教室 |
---|---|
代表者名 | 葛原隆 |
業種 | 未選択 |
コラム
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