LTEシミュレーションモデルライブラリー リリース2販売開始

-ハンドオーバを含めた評価が可能に-

株式会社構造計画研究所(本社:東京都中野区、代表取締役社長 CEO:服部正太)は、通信ネットワークシミュレータQualNet(クォルネット)上で稼働する携帯電話の新たな通信規格であるLTE(Long Term Evolution)シミュレーションモデルライブラリーのリリース2を販売開始しました。
当社では、QualNet開発元のスケーラブル・ネットワーク・テクノロジーズ社(Scalable Network Technologies, Inc.、本社米国:ロサンゼルス。以後SNT社)の全面的な協力のもと、LTEシミュレーションモデルライブラリーの開発を継続してきました。その結果、LTEシミュレーションモデルライブラリーはこれまでに国内の複数の企業、および大学においてLTEを用いた無線ネットワークの評価に採用、あるいは導入検討されてきました。また、海外におきましても、5月にアムステルダムで開催されたLTE World Summit2011に出展するなど、当社の支援のもとSNT社および各国における代理店がマーケティング活動を行なっており、その結果、欧州、アジアの複数の企業が導入に向けた事前評価を行なっています。
リリース2では、端末のモビリティと基地局間ハンドオーバ機能が拡張され、より現実に近い形の検証を行うことが可能になりました。

リリース2の販売開始に伴い、来る12月1日、ライブラリー紹介無料セミナーを開催します。LTEシミュレーションの紹介に加え、携帯電話の研究分野でご活躍されている上智大学 服部武教授による講演を予定しています。

《LTEシミュレーションモデルライブラリー紹介セミナー》
 期日:2011年12月1日(木)
 時刻:16:00-18:00
 場所:株式会社構造計画研究所 新館レクチャールーム(東京メトロ 丸ノ内線 新中野駅 徒歩1分)
 費用:無料(事前登録制)
 プログラム(予定):
  1.ご挨拶
  2.上智大学服部武先生ご講演『高速・大容量無線通信技術とシミュレーションの役割(仮題)』
  3.ネットワークシミュレーション製品QualNet/EXataのご紹介
  4.LTEライブラリーリリース2のご紹介とデモンストレーション

詳細情報、お申し込みは、QualNetのWEBサイト: http://www.kke.co.jp/qualnet/ を御覧ください。

【QualNetの概要】
QualNetはネットワークデバイスやアプリケーションコードの開発初期段階において、仮想ネットワークにおけるシミュレーションをリアルタイムもしくは、それ以上のスピードで実行できる、唯一のモデリング&シミュレーションツールです。評価対象のネットワークは数千ノード規模に対応します。無線通信方式CDMAやOFDMAの詳細な物理層モデルを持つ移動体通信技術UMTSやWiMAXライブラリーなどを含め、175種類におよぶプロトコルモデルをサポートしています。

【LTEシミュレーションモデルライブラリーの概要】
LTEシミュレーションモデルライブラリーは無線インタフェースE-UTRA(Evolved-Universal Terrestrial Radio Access)上に様々なプロトコルスタック(プロトコルの階層)を積み重ねたLTEの無線基地局eNB(evolutional Node B)やユーザー端末UE(User Equipment terminal)と、コア網EPC(Evolved Packet Core) からなるネットワークでの、エンド・ツー・エンドの高精度なシミュレーションを可能にします。

■LTEシミュレーションモデルライブラリーによるシミュレーションの例
 ・ネットワーク設計や置局、プロトコルスタックとパラメータチューニング
 ・サービス品質QoS(Quality of Service)の改善
 ・WiFiおよびWiMAXなどのネットワークやデバイスとの相互運用
 ・ハンドオーバ(基地局切り替え)の詳細な振る舞いやLTE無線基地局eNBとユーザー端末UE間のスケジューリングなどのまだ規準化されていないアルゴリズムの開発と評価
 ・将来のLTE Advanced標準に向けての機能拡張や性能評価研究

【シミュレーション例】
図1はシミュレーション実施中のQualNetの画面をキャプチャしたものです。UEが左側のeNodeB(基地局)から右側のeNodeBにハンドオーバする様子を示しています。

【機能一覧】
■リリース1(リリース済)
 ・基本的なメディアアクセス制御機能(Basic MAC feature)
 ・直行周波数分割多元接続/シングルキャリア周波数分割多元接続の物理層モデル
  ◇(OFDMA/SC-FDMA PHY model )
 ・干渉モデル(Interference model)
 ・2*2オープンループMIMO:マルチ・インプット・マルチ・アウトモデル
  ◇(2*2 Open Loop MIMO model)
 ・2つの多重送信アンテナのSFBC:空間周波数ブロック符号(2 Tx antenna SFBC)
 ・自動再送要求、チャネル品質表示、適応変調符号化、ラウンドロビン/比例公平型スケジューリング(ARQ,CQI,AMC,RR/PF Scheduling)
 ・無線ベアラ(Radio bearer)

■リリース2(今回のリリース)
 ・移動機能(Mobility support)
 ・基地局切り替え(Handover)

■リリース3(2012年3月予定)
 ・ハイブリット-ARQ、エンド・ツー・エンド・ベアラ(HARQ, End to end bearer)
 ・サービス品質機能のサポート(QoS support)
 ・EPC:Evolved Packet Core

【主なプロモーションイベント】
 ・12月1日(木) 『LTEシミュレーションモデルライブラリー紹介セミナー』
   詳細と申込はこちらから  http://www.kke.co.jp/qualnet/
 ・11月30日(水)−12月2日(金) マイクロウェーブ展(於:パシフィコ横浜)に出展

■ 構造計画研究所について
構造計画研究所は1959年の設立から現在まで、ネットワーク、情報通信、移動体通信分野から建設、製造分野に至る様々な分野で、最新のITを駆使したソフトウェア開発ならびにソフトウェアプロダクトを提供してきました。さらにOR・シミュレーション手法を用いた工学・製造分野におけるコンサルティングサービスやマーケティング分野におけるコンサルティングサービスも行っています。また建設・環境分野における数値解析コンサルティングサービスや建築・構造設計分野でも強みを発揮しており、様々な業界に対し、多様なソリューションを提供しています。構造計画研究所の詳細情報はwebサイトhttp://www.kke.co.jp をご覧ください。

※構造計画研究所および、構造計画研究所のロゴは、株式会社構造計画研究所の登録商標です。その他、記載されている会社名、製品名などの固有名詞は、各社の商標又は登録商標です。

※当社では、お客様やパートナーから発表のご承認をいただいた案件のみを公表させていただいております。ニュースリリースに記載された情報は、発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。

【本件に関するお問い合わせ先】
・LTEシミュレーションモデルの内容に関して
株式会社構造計画研究所 ネットワーク技術部 藤井義巳、中村敏明
TEL:03-5342-1129  e-mail: qualnet@kke.co.jp
・ニュースリリースの内容に関して
株式会社構造計画研究所 広報担当 金弘宗、石橋敬久
TEL:03-5342-1006 FAX:03-5342-1053 e-mail:kkeinfo@kke.co.jp

《関連URL》
http://www.kke.co.jp
http://www.kke.co.jp/qualnet/

企業情報

企業名 株式会社構造計画研究所
代表者名 服部 正太
業種 コンピュータ・通信機器

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