イースト　EPUB3.0コンテンツ制作指針「JBasic」のHTML5対応版を公開

　イースト株式会社(東京都渋谷区代々木2-22-8、社長：下川和男)は、一般社団法人日本電子出版協会(略称：JEPA)、出版各社の協力を得て、本日、HTML5に対応した、EPUB3.0コンテンツ制作の指針とひな型、JBasic08(ジェイベーシンク)を公開しました。
　URLは　http://www.epubcafe.jp/jbasic

　この指針とひな型を使うことにより、文庫、新書、一般書など、文字主体でリフローに適した書籍のEPUB化が推進されます。今後、EPUB編集ツールや変換ツールがJBasicに対応することにより、電子書籍の効率の良い生産が可能になります。

　同時に、株式会社 NHK出版とJEPAの協力で、以下のサンプルコンテンツも公開しました。
・森田六朗 著　「剣道先生奮闘記」　中国語やピンインを含む多言語書籍
・日本電子出版協会 編著　「電子出版クロニクル(抜粋)」
・夏目漱石 著　「草枕」　縦書き、ルビ、圏点付き

　日本語EPUB編集ツール「FUSEe」の株式会社フューズネットワークでは、JBasic07に対応したテンプレートを同梱済みで、JBasic08テンプレートも12月上旬に同梱します。　(FUSEe　http://fusee.fusenetwork.co.jp/　)

　JBasic 策定に協力する株式会社シナップは、EPUB 3.0 縦書き表示に対応した Books in Browsers 方式の EPUB ビューア、「BiB.liophile（ビブリオファイル）」のαテスト版をウェブサービスとして本日公開しました。BiB.liophile は、WebKit を採用する Google Chrome、Apple Safari 上で稼働するため、これらが搭載された Windows PC、Mac、iPad、iPhone などで、日本語 EPUB ファイルを読むことができます。　（株式会社シナップ http://sinap.jp/ 、BiB.liophile http://epub.sinap.jp/ ）

　"アドビ システムズ社は、最新版EPUB描画エンジン開発キットRMSDK 9.3.1でEPUB日本語拡張仕様に対応しました。これにより日本の出版社は縦書き、ルビ、圏点、禁則などを美しく表示させることが可能です。われわれは日本の印刷・出版業界が次世代の技術を導入とビジネス拡大を今後も支援するとともに、EPUB3.0コンテンツ制作の指針となるJBasicの登場を歓迎します。"　アドビ システムズ 株式会社　(RMSDK　http://www.est.co.jp/adobe/armsdk/　)

　"アンテナハウス株式会社はJBasic08の公開を歓迎します。EPUB3.0コンテンツの制作にあたってはHTML5の高度な機能をどのように使いこなすかが課題です。この点、JBasicの策定は時宜を得たものであり、弊社のクラウド型汎用書籍編集・制作サービス（CAS-UB）のEPUB3生成はJBasicを参照します。"　アンテナハウス株式会社　代表取締役　小林　徳滋　(CAS-UB　http://www.cas-ub.com/ )

　"日本電子出版協会は、HTML5化されたJBasic08の公開を歓迎します。JBasicについては今年4月から、毎月の理事会で進捗状況の報告を受けてきました。日本語で書かれた一般書籍をEPUB電子書籍化するための指針として有効に機能するものと期待します。"　一般社団法人 日本電子出版協会　会長　関戸　雅男　(JEPA　http://www.jepa.or.jp/　)

　本件についてのご質問、お問い合わせは
　イースト株式会社　151-0053　東京都渋谷区代々木2-22-8　
　E-mail:　epub@est.co.jp