2016年賃上げの見通し―労使および専門家495人アンケート~定昇込みで6689円・2.12%と予測。経営側の30.1%がベアを「実施する予定」~
民間調査機関の労務行政研究所(理事長:猪股 宏)では、1974年から毎年、来る賃金交渉の動向を把握するため、「賃上げに関するアンケート調査」を労・使の当事者および労働経済分野の専門家を対象に実施している。2016年の調査結果によると、16年の賃上げ見通しは、全回答者495人の平均で「6689円・2.12%」(定期昇給分を含む)となった。ベースアップ(ベア)実施企業が相次いだ昨15年の厚生労働省・主要企業賃上げ実績(7367円・2.38%)は下回るものの、賃上げ率は2%台に乗るとの予測である。労使別に見た平均値は、労働側6616円・2.10%、経営側6553円・2.08%で、両者の見通しは近接している。また、自社の定期昇給については、労使とも「実施すべき」「実施する予定」が8~9割と大半。一方、ベアについては、経営側では「実施する予定」30.1%と、およそ3割がベア実施の意向を示している。
一般財団法人労務行政研究所
- !2016年2月1日 13時
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