STRグローバル アジア・パシフィック 2012年年間ホテルパフォーマンス調査を発表

STRグローバル(本社:ロンドン)は2012年年間のアジア・パシフィックのホテルパフォーマンス調査を発表しました。今回の調査においてアジア・パシフィックの稼働率、客室平均単価(以下ADR)、販売可能客室一室あたり収益(以下RevPAR)の3数値は全て上昇していることがわかりました。

2012年年間のアジア・パシフィックの稼働率は68.3%(+0.5%)とほぼ横ばい、ADRはUS$129.26(+0.9%)、RevPARはUS$88.25(+1.4%)でした。(USドル換算、カッコ内は昨年同月比増減率)

今回の調査にあたり、STRグローバルのマネージングディレクターであるエリザベス・ランダール・ウィンクル(Elizabeth Randall Winkle)は次のようにコメントしています。「アジア・パシフィックの2012年年間RevPARの上昇率は+1.4%と、2011年以降鈍化していることがわかりました。需要と供給のバランスをみると、2009年から2011年までの3年間は需要が供給の成長率を超過しているのに対し、2012年は需要の上昇がわずか+3.5%に留まりました。2012年年間のRevPARはUS$88.24と、過去14年間のうちピークだった2008年のUS$89.71 を下回りました。」

「2012年アジア・パシフィックを国別にみたところ、最も顕著にRevPARが上昇したのはタイと日本です(現地通貨建てによる)。両国のホテル産業は2011年の惨事から急速に回復したことを意味しています。一方、最もRevPARが下降したのはニュージーランドです。ニュージーランドは2011年に開催されたラグビーワールドカップの反動により、2012年のRevPARが-8.5%減少しました。」

2012年年間のアジア・パシフィックの主な市場動向は以下の通りです。(ADR・RevPARは現地通貨換算。カッコ内は昨年比増減率)

-バンコク(タイ)70.5%(+11.0%)、東京(日本)82.5%(+10.4%)は最も稼働率が上昇しました。
-最も稼働率が下落したのはホーチミンシティ(ベトナム)63.7%(-5.4%)、2番目はバリ(インドネシア)69.8%(-4.1%)でした。
-次の3 都市でADRが2桁上昇しました。ジャカルタ(インドネシア)IDR930,099.39(+17.9%)、台北(台湾)TWD5,599.24(+12.0%)、東京14,528.61円(+10.2%)
-次の4 都市でRevPARが10 %以上上昇しました。東京11,990.11円(+21.6%)、ジャカルタIDR667,120.13(+19.0%)、バンコク THB2,052.69(+16.9%)、プーケット(タイ)THB2,851.38(+10.9%)
-オークランド(ニュージーランド)はADR NZD136.42(-13.9%)、RevPAR NZD102.62、(-15.1%)共に最も減少しました。
-日本のパフォーマンスは 稼働率77.9%(+7.6%)、ADR11,554.40円(+5.4%)、RevPAR 8,999.03円(+13.4%)となりました。

各国のパフォーマンスは以下の通り。

オーストラリア:
稼働率 73.9% (+0.8%) ADR AUD175.32 (+3.1%) RevPAR AUD129.49 (+3.9%)
中国
稼働率 64.6% (-1.2%) ADR CNY643.45 (-0.4%) RevPAR CNY415.50 (-1.7%)
インド:
稼働率 58.3% (-1.3%) ADR INR6,214.20 (-3.6%) RevPAR INR3,624.71 (-5.1%)
日本:
稼働率 77.9% (+7.6%) ADR JPY11,554.40 (+5.4%) RevPAR JPY8,999.03 (+13.4%)
シンガポール:
稼働率 84.1% (+0.2%) ADR SGD297.47 (+4.4%) RevPAR SGD250.30 (+4.6%)

※昨年比増減率は2012年と2011年を比較した増減率。


また、2012年12月のアジア・パシフィックの稼働率は66.6%(+0.2%)とほぼ横ばい、ADRはUS$133.00(+1.2%)、RevPARはUS$88.64(+1.4%)でした。(USドル換算、カッコ内は昨年同月比増減率)

STRグローバル ホテルパフォーマンス調査について
STRグローバルのホテルパフォーマンス調査は世界中の45,000軒以上のホテルがSTRグローバルに直接実績を報告し専門チームが集計しています。STRグローバルは毎月世界各地の稼働率・ADR・RevPARを調査し、メディア関係者に発表しています。日本のホテルは2012年12月現在約500軒が参画し、日本最大のデータベースとしてホスピタリティ業界の発展に寄与しています。

STRグローバル(STR Global, Ltd)について
STRグローバルはホスピタリティ業界に従事するあらゆる関係者(ホテルオペレーター、オーナー、デベロッパー、金融機関、マーケットアナリスト、ベンダー、教育機関等
)に対し様々なデータを提供しています。北米地区をSTR(Smith Travel Research, Inc.)が、北米以外のヨーロッパ、中東、アジアパシフィック、アフリカ、中南米をSTRグローバルが調査しています。 世界最大のホテルデータベースを保有し、ホテルベンチマークレポート、グローバルホテルレビュー、マーケットフォーキャストレポート、収益性調査、建設計画調査、ホテル年鑑等を発行しています。また、日本語を含む多言語によるサービスを展開しています。

参考URL
http://www.strglobal.com?lang=Japanese 
(系列会社のHotelNewsNow.comよりホテル業界関連のニュースを配信中。英語のみ。)

企業情報

企業名 STRグローバル
代表者名 石田恵
業種 旅行・観光・地域情報

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