【7月26日発売】 恐竜の最新学説が満載 書籍「誰かに話したくなる恐竜の話」(宝島社)

「ティラノサウルスには羽毛が生えていた」「ステゴサウルスの餌は他の恐竜の糞だった」など、日本の恐竜研究の第一人者である平山廉氏(古生物学者)が、最新研究の成果を盛り込みつつ、恐竜に関する知識や魅力をわかりやすく解説。目からうろこの話が満載で、恐竜に対するイメージが劇的に変わります。

宝島社より書籍「誰かに話したくなる恐竜の話」(平山廉 著)が7月26日に発売されます。この書籍では、恐竜の知識や魅力について、恐竜研究の第一人者である平山廉氏がわかりやすく解説しています。
本書の最大の魅力は、最新の恐竜研究や、著者の考察による学説です。恐竜の絶滅やステゴサウルスの食べ物など、興味深い情報を多く盛り込んでいます。

・ティラノサウルスには羽毛があった
2012年中国遼寧省で発見された化石から、ティラノサウルス属(ユウティラヌス・全長9メートル)の恐竜の全身に羽毛が生えていたことが明らかになりました。これにより、一部の小型な肉食恐竜にだけ生えていたと考えられていた羽毛が、大型の肉食恐竜にも生えていたと考えられるようになっています。

・ステゴサウルスは糞を食べていた
ステゴサウルスは、首と頸椎の角度から、口先が地面すれすれの位置にあったと観られています。また、歯が小さい上に、アゴの力も弱かったようです。しかも、歯がほとんど摩耗していません。そういったことから、ほかの恐竜が排泄した糞を食べていたのではないかと考えられます。

・隕石の衝突で恐竜は絶滅しなかった
6550万年前に、メキシコのユカタン半島に巨大な隕石が衝突したことは間違いありません。しかし、隕石が衝突する前から、恐竜は徐々に種の数を減らし、衰退していたことが明らかになっています。また、隕石衝突後も棲息している生物は少なくありません。隕石衝突には、恐竜を絶滅させるほどの影響はなかったと考えられます。

●目次
第1章 ティラノサウルスには羽毛があった
 恐竜のワクワクを感じよう
 恐竜ルネッサンス!
 恐竜は鳥類の祖先か否か?
 羽毛は化石として残るのか?
 新発見、ティラノサウルスは羽毛に覆われていた!?
 活発に動いた獣脚類
 ティラノサウルスの虚像と実像
 羽毛は夜の寒さに耐えるため
 モテるため、羽毛に色合いを!
 風切羽への進化

第2章 恐竜とはどんな生物なのだろう
 恐竜の定義その一 骨盤
 恐竜の定義その二 卵の殻
 恐竜のグループ分け
 ブロントサウルスはどこへ消えた?
 間違いだらけの竜脚類
 竜脚類は泳げたのか?
 竜脚類の頭は持ち上がらない
 メスの奪い合いは頭突き合戦⁉
 竜脚類は子どもを守った?
 獣脚類は群れをつくったのか
 獣脚類はなにを食べていたのか?
 竜脚類と鳥盤類が食べていたものは?
 ステゴサウルスが食べていた落とし物
 獣脚類は子育てをしたのか
 獣脚類の小さな天敵
 竜脚類の子どもは群れをつくった
 恐竜はガンに悩まされた?

第3章 恐竜が生きていた時代
 恐竜が生きていた時代
 恐竜登場前夜 ペルム期末の大絶滅
 プレートテクトニクスとは?
 恐竜の夜明け前 三畳紀前半
 恐竜の登場 三畳紀後半
 三畳紀–ジュラ紀境界の絶滅
 恐竜の隆盛 ジュラ紀前半
 頂点に達した恐竜 ジュラ紀後半
 恐竜の黄昏 それぞれの白亜紀
 ティラノサウルス登場! 躍進する獣脚類
 多様性を極めた鳥盤類
 鳥盤類きっての人気者 トリケラトプス登場!
 ほかの大型爬虫類の行く末
 忍び寄る絶滅の足音

第4章 巨大化を続けた恐竜の不思議
 五〇〇〇万年で体が五〜六倍に
 巨大化の理由その一 慣性恒温性を求めて
 巨大化の理由その二 獰猛な大型獣脚類に対抗するため
 巨大化の理由その三 効率的に食事を摂るため
 巨大化の理由その四 棲み分けのため
 巨大化の理由その五 セックスアピールのため
 恐竜たちは、どうして体を大きくできたのか?
 大型化を可能にした吊り橋構造
 恐竜はどれだけ動けたか?
 昔の絵描きが勘違いした理由は?
 体の大きさの上限はどう決まった?
 竜脚類が小型化した理由
 恐竜たちの運動会

第5章 鳥と恐竜のあいまいな境界
 恐竜は鳥の祖先なのか
 始祖鳥は空を飛べたのか
 恐竜と鳥の違いはどこにある?
 羽毛とはどんなものなのか
 翼竜は鳥に進化しない
 恐竜はどこまで鳥だったのか
 恐竜はつがいをつくったのか

第6章 恐竜はなぜ絶滅してしまったのか
 大絶滅は珍しいことではない
 隕石衝突説とはどんなものか
 隕石衝突の影響は
 恐竜はゆっくりと衰退した
 首長竜や翼竜が絶滅したわけ
 恐竜を絶滅させた犯人は
 哺乳類はどこから来たのか
 恐竜は鳥として生き延びたが

●データ
出版社 宝島社
定価 1300円+税
発売日 2013年7月26日
ISBN 978-4-8002-0546-9

●著者プロフィール
平山 廉(ひらやま・れん)
1956年、東京都生まれ。早稲田大学国際教養学部教授、理学博士。慶應義塾大学経済学部卒業、京都大学大学院後期博士課程中退。専門は化石爬虫類で、特にカメ類の系統進化や機能形態学、古生物地理学に大きな関心を持っている。主な著書に『最新恐竜学』(平凡社)、『カメのきた道』(日本放送出版協会)など。

※書評などで見本誌をご希望される方は、下記までメールでご連絡ください。
そのほか、地球の成り立ちや地震や火山について解説した「知りたい! 地球はどうやってできたのか?」も用意があります。

企業情報

企業名 株式会社フロンテア
代表者名 池口美穂
業種 新聞・出版・放送

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