企業内コミュニケーション改革に本気で取り組むIBM。コミュニケーションは企業財産となるか!?
企業内コミュニケーションの課題
■「うちの会社は風通しが悪い」を変える!
そう感じている経営者は少なくないのではないか?仲が悪いわけでない。ただ、それぞれの社員が自由に意見を交わしている感じがしない。増えつづける業務で、話す時間が無いこともある。実際に若手と中堅、シニア社員の間でノウハウが共有されていない。誰もが積極的に情報や経験を共有するわけではない。
この、多くの企業が長年抱える課題の解決に、IBMが本気で取り組んでいる。
IBMは企業内コミュニケーションの課題に対して、ソーシャルとモバイルの機能を強化したIBM Notes/Domino 9.0 Social EditionとIBM Connections4.5で本気の答えを出した。「いまさらNotes?」「またソーシャルか」「単なる理想論だ」「モバイルは既に活用している」と少しでも思われた方にこそ、その先入観や失望感をくつがえす内容を、ぜひ知ってほしい。ソーシャルとモバイルを実際に活用できている企業は何が違うのか?IBM主催イベントであるIBM Connect Japan 2013で発表された内容をレポートする。
■IBMの狙いは、「アイデアが生まれる可能性のある環境」を創り出すこと
ビジネス環境の変化が早いことは、誰もが知る事実。変化し続ける企業だけが生き残れる時代ということも、肌で感じていることだろう。改めて気づかされたのは、実は「現場社員の自由なコミュニケーション」こそが企業の変化に欠かせない貴重な情報源だったということだ。
ワールドカップ出場などで話題のサッカーに例えてみよう。サッカーには3-4-3や4-4-2といったフィールドのポジション、つまり組織配置のシステムによって戦術の差が出る。しかし、最初に決めた組織配置が固定されることはない。90分間のゲームの中において、選手は「その時の状況に応じ、現場の選手同士で配置」をどんどん変えて動く。動き続けることによって、ゴールにつながる起点(アイデア)が至る所で生まれ、ゴールにつながる。時にはゴールから一番遠い場所で、時にはゴールの目の前で。アイデアはいつ、どこで生まれるかは予測できない。ポイントは、「アイデアが生まれる可能性を消さない」ことだ。
ビジネスでも同じ事が言える。経営者が決断を求められる時、その判断の根拠は何か?この決断は正しいのか?他に方法は無いのか?迷いは尽きない。自らの考え・想像の範囲を大きく超えて、自分では思いつきもしなかった考え方、物の見方を得るには部長 ~ 課長 ~ 一般社員の固定された情報の流れでは得られないことがある。それぞれの立場で、それぞれのバイアスがかかった情報になることも多い。悪いわけではない。しかし、考え方に自由さ、多様性がなくなっていく。誰でも、いつでも、どこでも、アイデアは生まれる可能性がある。現場で動くフィールドプレーヤーである現場社員の気づき、考え、経験、アイデアこそが企業が変わり続けるためのキーなのかもしれない。
今、IBMが本気で取り組んでいるのは、現場で生まれた様々なアイデアが、埋もれず、蓄積され、いつでもだれでも引き出せることができる、自由で簡単なコミュニケーション環境を企業内に作ることだ。IBMは、その「環境」を作るために、ソーシャルとモバイル機能を持つ、IBM Notes/Domino 9.0 Social EditionとIBM Connections 4.5で企業内コミュニケーションを改革しようとしている。
■キーワードは「セレンディピティ」と「今」。企業がソーシャルとモバイルから得られる価値を理解する
「セレンディピティ」という言葉を本イベントで聞いた。聞いたことはあったがあまり意識をしていなかった。何かを探しているとき、探しているものとは別の価値を見つける能力を指す言葉だ。何かを発見した「現象」ではなく、何かを発見をする「能力」を指す。ふとした偶然をきっかけに閃きを得る能力のことである。
あなたの課題や問題を解決できる「アイデア」を持っているのは、同じ部署の人だけではない。例えば、コールセンターの悩みが、営業部の提案のヒントとなるかもしれない。商品開発部の日常の出来事が、マーケティング部のキャンペーンのアイデアとなるかもしれない。ふとしたきっかけで「シェア」されたそれぞれの情報は、役に立たないどころか、他部署の違う視点で見ると、貴重な「情報資産」かもしれないのだ。
この何気ない日常の出来事こそが、「動き」だ。動き続けることによって、ゴールにつながる起点(アイデア)が至る所で生まれるということだ。アイデアは新しいことではない。いつもの日常の現象こそが起点(アイデア)なのだ。より多くのアイデアを蓄積し、シェアし、活用できた企業がより多くのゴールを得るのではないか?
この方法は、現場の社員間でも役に立つと同時に、経営者、管理職が意思決定をする際にも有効な情報となり得る。それは、「今の情報」ということだ。この企業内コミュニケーションによって得られる情報のもう一つの大きな価値でもある。社員はいつも社内にいるわけではない。出張、駐在などで毎日話すことも、会議をすることもできないことがある。
週1回の報告、月1回の定例など、情報を集めてシェアをするまでに時間がかかると、その間に情報は風化する。新鮮な情報を最も手軽に効率よく得るには、「情報を収集した本人自身がシェアする」ことだ。「今」の情報だからこそ価値があるのだ。
変化が速い今のビジネス環境では、鮮度の高い情報をどんどん取り入れながら、早い速度で判断をすることが求められている。構造化されたデータだけでなく、様々な情報ソースから洞察を得る。企業内コミュニケーションで情報がシェアされることによって、情報、知識、アイデアを素早く知り、意思決定がより速く、より適切になる可能性がある。
多くの企業は、ソーシャルとモバイルによって「取り払われる制約」と「潜在能力」の大きさをまだ完全に把握できていない。一方で、ソーシャルとモバイルが大きな価値の創造を促進する絶好の機会になることを理解している企業リーダーもいる。彼らは制度化された意思決定プロセスを結果を生み出すために進化させるチャレンジをしている。
次回は、そのチャレンジをし、成功を収めている日本の企業を紹介する。
<関連リンク>
IBM Connect Japan 2013 当日(2013年5月30日)の基調講演動画
http://www.livestream.com/ibmjp/video?clipId=pla_43c60b6c-7f0e-4e2a-9efb-b500c7aeede8
成田空港事例紹介、デモンストレーションなど、基調講演動画の続きなど(要登録)
https://www14.software.ibm.com/webapp/iwm/web/signup.do?source=swg-connect_live
IBM Connect Japan 2013 東京開催の基調講演、IBMセッション資料ダウンロード(要登録)
https://www14.software.ibm.com/webapp/iwm/web/signup.do?source=swg-connect2013
そう感じている経営者は少なくないのではないか?仲が悪いわけでない。ただ、それぞれの社員が自由に意見を交わしている感じがしない。増えつづける業務で、話す時間が無いこともある。実際に若手と中堅、シニア社員の間でノウハウが共有されていない。誰もが積極的に情報や経験を共有するわけではない。
この、多くの企業が長年抱える課題の解決に、IBMが本気で取り組んでいる。
IBMは企業内コミュニケーションの課題に対して、ソーシャルとモバイルの機能を強化したIBM Notes/Domino 9.0 Social EditionとIBM Connections4.5で本気の答えを出した。「いまさらNotes?」「またソーシャルか」「単なる理想論だ」「モバイルは既に活用している」と少しでも思われた方にこそ、その先入観や失望感をくつがえす内容を、ぜひ知ってほしい。ソーシャルとモバイルを実際に活用できている企業は何が違うのか?IBM主催イベントであるIBM Connect Japan 2013で発表された内容をレポートする。
■IBMの狙いは、「アイデアが生まれる可能性のある環境」を創り出すこと
ビジネス環境の変化が早いことは、誰もが知る事実。変化し続ける企業だけが生き残れる時代ということも、肌で感じていることだろう。改めて気づかされたのは、実は「現場社員の自由なコミュニケーション」こそが企業の変化に欠かせない貴重な情報源だったということだ。
ワールドカップ出場などで話題のサッカーに例えてみよう。サッカーには3-4-3や4-4-2といったフィールドのポジション、つまり組織配置のシステムによって戦術の差が出る。しかし、最初に決めた組織配置が固定されることはない。90分間のゲームの中において、選手は「その時の状況に応じ、現場の選手同士で配置」をどんどん変えて動く。動き続けることによって、ゴールにつながる起点(アイデア)が至る所で生まれ、ゴールにつながる。時にはゴールから一番遠い場所で、時にはゴールの目の前で。アイデアはいつ、どこで生まれるかは予測できない。ポイントは、「アイデアが生まれる可能性を消さない」ことだ。
ビジネスでも同じ事が言える。経営者が決断を求められる時、その判断の根拠は何か?この決断は正しいのか?他に方法は無いのか?迷いは尽きない。自らの考え・想像の範囲を大きく超えて、自分では思いつきもしなかった考え方、物の見方を得るには部長 ~ 課長 ~ 一般社員の固定された情報の流れでは得られないことがある。それぞれの立場で、それぞれのバイアスがかかった情報になることも多い。悪いわけではない。しかし、考え方に自由さ、多様性がなくなっていく。誰でも、いつでも、どこでも、アイデアは生まれる可能性がある。現場で動くフィールドプレーヤーである現場社員の気づき、考え、経験、アイデアこそが企業が変わり続けるためのキーなのかもしれない。
今、IBMが本気で取り組んでいるのは、現場で生まれた様々なアイデアが、埋もれず、蓄積され、いつでもだれでも引き出せることができる、自由で簡単なコミュニケーション環境を企業内に作ることだ。IBMは、その「環境」を作るために、ソーシャルとモバイル機能を持つ、IBM Notes/Domino 9.0 Social EditionとIBM Connections 4.5で企業内コミュニケーションを改革しようとしている。
■キーワードは「セレンディピティ」と「今」。企業がソーシャルとモバイルから得られる価値を理解する
「セレンディピティ」という言葉を本イベントで聞いた。聞いたことはあったがあまり意識をしていなかった。何かを探しているとき、探しているものとは別の価値を見つける能力を指す言葉だ。何かを発見した「現象」ではなく、何かを発見をする「能力」を指す。ふとした偶然をきっかけに閃きを得る能力のことである。
あなたの課題や問題を解決できる「アイデア」を持っているのは、同じ部署の人だけではない。例えば、コールセンターの悩みが、営業部の提案のヒントとなるかもしれない。商品開発部の日常の出来事が、マーケティング部のキャンペーンのアイデアとなるかもしれない。ふとしたきっかけで「シェア」されたそれぞれの情報は、役に立たないどころか、他部署の違う視点で見ると、貴重な「情報資産」かもしれないのだ。
この何気ない日常の出来事こそが、「動き」だ。動き続けることによって、ゴールにつながる起点(アイデア)が至る所で生まれるということだ。アイデアは新しいことではない。いつもの日常の現象こそが起点(アイデア)なのだ。より多くのアイデアを蓄積し、シェアし、活用できた企業がより多くのゴールを得るのではないか?
この方法は、現場の社員間でも役に立つと同時に、経営者、管理職が意思決定をする際にも有効な情報となり得る。それは、「今の情報」ということだ。この企業内コミュニケーションによって得られる情報のもう一つの大きな価値でもある。社員はいつも社内にいるわけではない。出張、駐在などで毎日話すことも、会議をすることもできないことがある。
週1回の報告、月1回の定例など、情報を集めてシェアをするまでに時間がかかると、その間に情報は風化する。新鮮な情報を最も手軽に効率よく得るには、「情報を収集した本人自身がシェアする」ことだ。「今」の情報だからこそ価値があるのだ。
変化が速い今のビジネス環境では、鮮度の高い情報をどんどん取り入れながら、早い速度で判断をすることが求められている。構造化されたデータだけでなく、様々な情報ソースから洞察を得る。企業内コミュニケーションで情報がシェアされることによって、情報、知識、アイデアを素早く知り、意思決定がより速く、より適切になる可能性がある。
多くの企業は、ソーシャルとモバイルによって「取り払われる制約」と「潜在能力」の大きさをまだ完全に把握できていない。一方で、ソーシャルとモバイルが大きな価値の創造を促進する絶好の機会になることを理解している企業リーダーもいる。彼らは制度化された意思決定プロセスを結果を生み出すために進化させるチャレンジをしている。
次回は、そのチャレンジをし、成功を収めている日本の企業を紹介する。
<関連リンク>
IBM Connect Japan 2013 当日(2013年5月30日)の基調講演動画
http://www.livestream.com/ibmjp/video?clipId=pla_43c60b6c-7f0e-4e2a-9efb-b500c7aeede8
成田空港事例紹介、デモンストレーションなど、基調講演動画の続きなど(要登録)
https://www14.software.ibm.com/webapp/iwm/web/signup.do?source=swg-connect_live
IBM Connect Japan 2013 東京開催の基調講演、IBMセッション資料ダウンロード(要登録)
https://www14.software.ibm.com/webapp/iwm/web/signup.do?source=swg-connect2013
企業情報
企業名 | 日本アイ・ビー・エム株式会社 |
---|---|
代表者名 | ---- |
業種 | コンピュータ・通信機器 |
コラム
日本アイ・ビー・エム株式会社の
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