建物には大規模修繕、植栽にも中長期の管理を！分譲団地、マンションの植栽管理に新たに「中長期景観づくりサポートサービス」開始へ。

平成25年末時点、日本全国で約601万戸、約1,480万人が居住している団地やマンション。

特に入居から30年を超えるような築古の分譲型団地では、高経年団地ならではの緑豊かでゆとりある外構部が居住者の日々の暮らしを彩るだけでなく、入居検討者の第一印象が決まる重要な場所となります。敷地空間のポテンシャルを活かすためには長期かつ継続的な手入れを必要とするため、その担い手の確保にも課題を抱えています。

東邦レオでは『管理組合との積極的な対話』と『長期視点の管理手法』をもとに植栽管理コストを抑えながらも緑地やエントランスなど、共用空間の景観を維持するサービス(クリエイティブ・グリーン)を2012年4月に本格事業化。現在では首都圏ならびに関西圏において合計25,000戸(管理組合数80件)におよぶ団地やマンションの緑地管理を担当しています。

事業を推進するなか管理組合の理事会より、コスト面・デザイン面・運営や合意形成といった身近でかつ切実な課題を多くいただくようになりました。

(コストについて)
木が大きくなってきて植栽管理がコストアップになるため、長期ビジョンに基づいた計画的な管理運営を行いたい

(景観・暮らしやすさのデザインについて)
高齢者が暮らしやすく若者も呼べるようにリニューアルしたいが、なかなか良い提案が出てこない

(運営・合意形成について)
植栽については居住者の意見が割れてしまい、伐採やリニューアル等の合意形成が難しい

そこで東邦レオでは(1)植栽図作成による現状把握・改善ポイントの抽出 (2)ワークショップやアンケート等による住民の意見収集、共通ビジョン作成、合意形成の支援 (3)課題解決、魅力化に向けた技術的サポートなどを個々の課題に合わせ体系的に実践する『中長期景観づくりサポートサービス』を新たに開発、3月5日より首都圏ならびに関西圏において業務を開始いたします。

このたび東邦レオが新たに提供するのは、魅力的な住まいづくりで若者を呼び込み『自然』に世代交代と生活圏の活性が実践できる緑を媒介にした暮らし共創のサポートプログラムです。課題解決の目的や植栽関連の管理予算に合わせて主に以下『9つ』のサポートコンテンツから組み合わせてご提案するのが大きな特徴です。

(主なサポートプログラム)
◎樹木診断　◎土壌調査　◎検討チーム立ち上げ支援
◎スケジュール提案　◎広報支援　◎改善プラン提案
◎管理計画・改修計画提案　◎イベント運営支援
◎ワークショップ、アンケート等支援

外構やエントランスの豊かな緑は住民共通の財産となりますが、緑も人も経年によって変化していきます。本来『暮らしをバリューアップする』ための管理内容の見直しや改善工事は、これまでの歴史や居住者の意見を把握したうえでのビジョン・計画づくりと居住者全体の合意形成を必要とします。

その点、緑は居住者にとって関心が高い分野のため、敷地内の緑をどのように守り育てていくか居住者の方々と一緒に考え、イベントを通じて居住者同士が繋がっていくこと、その過程そのものがコミュニティ形成の一歩になり、合意形成の下地を作ります。また景観が良くなるという目に見える結果が出ることで居住者の意識が高まり、管理組合運営への主体性を引き出します。

暮らしやすく魅力ある空間づくりのための取組みを広げていくことが、人と街の高齢化が進む中でのスムーズな世代交代とともに、主体性・継続性のある街づくりに貢献すると考えています。今後もマンション・団地の活性化に尽力していきたい所存です。

■分譲マンション・団地の植栽管理サービス
　『クリエイティブグリーン』詳細情報について
　　http://www.mansion-green.jp/

■管理組合を対象に小冊子を無料配布へ
集合住宅の経年のフェーズにおいてどのような対策が必要か、これまでの実践ノウハウをもとに新たにカラー20頁の小冊子も作成いたしました。一般の方にも分かりやすい内容になっており課題に直面している管理組合を対象に無料配布を行います。希望の方は以下の問い合わせフォームより受け付けています（「中長期景観づくりの小冊子希望」と記載ください）。
　https://ssl60.heteml.jp/leo2/mansion-green/contact/