戦後70年の今年、300冊の「GHQ検閲歌舞伎台本」をデジタル化

公益財団法人松竹大谷図書館、クラウドファンディング「READYFOR」にて「【第4弾】歌舞伎や映画、日本文化の歴史を後世に伝える。」プロジェクトを、9月8日(火)開始

公益財団法人 松竹大谷図書館(東京都中央区)は、同図書館運営及び所蔵資料のデジタル化の資金調達を目的とした「【第4弾】歌舞伎や映画、日本文化の歴史を後世に伝える。」プロジェクトを、本日9月8日よりREADYFOR株式会社(東京都文京区、代表取締役:米良はるか)が運営するクラウドファンディング「READYFOR」にて開始いたします。

 

『義経千本桜』(昭和21年11月東京劇場上演)のGHQ検閲歌舞伎台本
認可番号印が押された外表紙(右)は取れている状態

 

松竹大谷図書館は、歌舞伎やその他の演劇、映画の台本・ポスター等を収集・整理・保存し一般に公開している、演劇・映画専門の私立図書館です。現在、約45万点にのぼる所蔵資料の中には、今や観ることが叶わない過去の舞台、映像が失われた映画作品などの台本やプログラム、その他様々の演劇・映像資料が保存されています。なかでも昭和20年[1945]から昭和24年[1949]にかけてGHQにより検閲が行われた演劇台本については、表紙に認可番号印や検閲通過印が押されていたり、英語の書き込みがされていたりする検閲台本を300冊以上所蔵しており、そのほとんどが歌舞伎の台本です。しかし、これらの台本は、経年劣化で、特に認可番号印が押された外表紙の破損がひどく、利用される度に壊れつつあります。こうした検閲台本を、これ以上劣化が進む前にデジタル化による画像の閲覧使用に切り替え、原資料を保護したいと考えています。本年の第4弾プロジェクトでは、そのための資金100万円と平成27年度の図書館運営費を合わせて、250万円の資金を集めます。演劇・映画を愛する皆様とともに、演劇史上重要な資料を守り後世に伝えていきたいと思います。

 

【 第4弾プロジェクト概要 】

プロジェクト名:「【第4弾】歌舞伎や映画、日本文化の歴史を後世に伝える。」

https://readyfor.jp/projects/ootanitoshokan4

■募集期間 平成27年9月8日(火)~10月28日(水)【50日間】

■実行者 松竹大谷図書館事務局 武藤祥子

■目標金額 250万円 ・図書館の平成27年度運営資金:150万円

            ・「GHQ検閲歌舞伎台本」300冊のデジタル化の費用:100万円

■募集金額設定 一口 3,000円/5,000円/10,000円/30,000円/50,000円

 

支援金額に応じて、当プロジェクト限定・蔵出し台本『勧進帳』と『秋刀魚の味』の表紙デザインの文庫本カバーや、所蔵している歌舞伎・映画台本のうち、210タイトルの中から支援者にお好きな作品を選んでいただき、その台本カバー(台本を保護するための手作りカバー)に支援者のお名前を載せる権利など、趣向を凝らしたリターンが設定されています。

※松竹大谷図書館は公益財団法人ですが、このプロジェクトで集める支援金に関しては、購入型のクラウドファンディングを利用するため、寄付者への税制の優遇措置は受けられません。

 

【松竹大谷図書館、これまでのプロジェクト】

本図書館は常に財政が厳しく、平成24年、専門図書館としては初めて、運営資金を募集するためのクラウドファンディングプロジェクトを「READYFOR」で実行しました。以来、昨年まで合せて3回のプロジェクトを実行し、いずれも目標金額を達成し、これまでに合計で、約1,000万円の資金調達に成功しています。

 

1)「歌舞伎や『寅さん』、大切な日本の文化の宝箱を守る。」

■募集期間 平成24年9月3日(月)~10月23日(火)【50日間】

■目標金額 200万円(図書館の運営資金)

■結  果 272名から3,579,000円の支援金を集めた。

 

2)「【第2弾】歌舞伎や映画、大切な日本の文化を次世代に残す。」

■募集期間 平成25年9月18日(水)~11月6日(水)【50日間】

■目標金額 250万円(図書館の運営資金:200万円、所蔵資料のデジタル化資金:50万円)

■結  果 243名(リピーター63名)から2,910,000円の支援金を集めた。その一部により、大正14年[1925]創刊の映画雑誌『蒲田週報』の合本を解体し、修復・デジタル化に成功。

 

3)「【第3弾】日本文化の宝・歌舞伎や映画の記憶を未来につなぐ。」

■募集期間 平成26年9月9日(火)~10月29日(水)【50日間】

■目標金額 280万円(図書館の運営資金:200万円、所蔵資料のデジタル化資金:80万円)

■結  果 263名(リピーター91名)から2,965,000円の支援金を集めた。その一部により、所蔵する5千枚以上の「芝居番付」のデジタルアーカイブに着手。作業は現在も推進している。

 

【 松竹大谷図書館について 】

松竹大谷図書館は、松竹株式会社の創立者の一人、大谷竹次郎が昭和30年に文化勲章を受章したのを記念して、演劇、映画に関する貴重な資料を後世に残し、一般に公開したいという想いで設立した、演劇・映画の専門図書館です。演劇(歌舞伎・文楽・新派・商業演劇を中心に)、映画、日本舞踊、テレビに関する書籍、雑誌、台本、写真、プログラム、ポスターなどの資料を収蔵し、その資料数は約45万余点に及んでいます。

○名称:公益財団法人松竹大谷図書館(昭和31年12月26日設立)

○住所:〒104-0045 東京都中央区築地1-13-1 銀座松竹スクエア3階

○電話:03-5550-1694

○開館時間:平日午前10:00~午後5:00

○休館日:土曜日、日曜日、祝祭日、毎月最終木曜日

URL: http://www.shochiku.co.jp/shochiku-otani-toshokan/

 

【「READYFOR」(https://readyfor.jp/)について 】

「READYFOR」は、『誰もがやりたいことが実現できる世界』を目指し、2011 年3 月末にサービスを開始したクラウドファンディング型のプラットフォームです。何かをやりたいと思った人が、その夢と自分の想いをプラットフォーム上でプレゼンテーションし、賛同者がそのプロジェクトに対して支援ができます。支援がプロジェクト達成必要金額に達した場合のみプロジェクトが成立し、提案した人が“実行者”となり、支援した人が“支援者”となってプロジェクトが始まります。

プロジェクト実現までのプロセスを実行者がプラットフォーム上で共有することで、支援者が一緒になって夢を実現できる仕組みです。サービス開始以来これまでに、約2,900件以上のプロジェクトが立ち上がり、およそ10万人から約15億円の資金を集めています。「READYFOR」は、一人ひとりが地球に生きる人間として日本・世界のコトを当事者として考え、アクションを起こすことで、社会を変えることができるプラットフォームの提供を目指しています。



添付画像・資料

添付画像をまとめてダウンロード

企業情報

企業名 公益財団法人 松竹大谷図書館
代表者名 武藤 祥子
業種 その他サービス

コラム

    公益財団法人 松竹大谷図書館の
    関連プレスリリース

    • クリックして、タイトル・URLをコピーします
    • facebook
    • line
    • このエントリーをはてなブックマークに追加

    プレスリリース詳細検索

    キーワード

    配信日(期間)

    年  月  日 〜 年  月 

    カテゴリ

    業界(ジャンル)

    地域