新栽培技術によるオリーブの無農薬栽培実証試験を開始します
オリーブに関する新しい栽培技術(特許出願済)を数年の歳月を経て開発しました。当NPO法人は、耕作放棄地を活用した地域活性化のために2018年12月に設立しましたが、この技術を広く普及させるために、地元山口県阿武町の耕作放棄地で「無農薬」でのオリーブ栽培をこのたび開始します。一般的な手法では、結実までに4~5年を要するものを定植後翌年には結実させること、単位面積あたりのオリーブ実収量を数倍にさせることを検証するために、今回、圃場を整備し栽培を開始します。同時に、オリーブの無農薬栽培手法を確立して、新たな付加価値を創造して、オリーブの最終商品化へつなげていきたいと思います。
オリーブ栽培による地域活性化を手掛ける、特定非営利活動法人やまぐちオリーブ協会(所在地:山口県阿武町、理事長:白松博之)は、新栽培技術によるオリーブの無農薬栽培実証試験を、2019年5月13日より開始します。
オリーブ無農薬栽培
https://tetsu-ya.wixsite.com/yamaguchi-olive/projects
【背景】
「NPO法人やまぐちオリーブ協会」は、山口県阿武町にて試験栽培を開始した関係者5名を中心として立ち上げた組織(平成30年12月認証)です。
山口県阿武町の気象条件は、年間平均気温15℃前後、最低気温-3℃程度、年間日照量1,800時間程度。ここで地植えにて数年前に、町内3か所に8本のオリーブを植え、栽培試験を開始しました。40年以上の林業キャリアを持つ人間と樹医の資格を持つ人間を中心としてトータル13種類の品種を導入しました。
この数年間での試験栽培の結果、栽培方法に関する新しい手法で取組み、大きな成果を出すことができました。この実績をもとにオリーブ等栽培方法に関する特許を現在、出願中です。
私共は、地元の耕作放棄地を活用して中山間地域の所得向上を長年模索しており、鳥獣対策にも効果があるオリーブ栽培にチャレンジしました。しかし、高齢化による労働力不足とオリーブは寒い所では育たないという思い込みからなかなか周りの協力を得られないでここまで来ました。しかし、特許取得の動きとともに、私共が取り組んだ栽培方法は工夫をすればどこでも通用するものと考え、新たな取り組みを開始したいと考えているところです。どうぞ私共の志をご理解いただき、ご支援いただきますよう、宜しくお願い申し上げます。
【新技術の概要】
当社が申請しましたオリーブ栽培に関する特許には、以下の特長があります。
<3つの特長>
1:短時間で結実する
オリーブ栽培は、通常結実するまでに4年~5年かかります。これに対して、新技術では定植後(春定植)翌年(翌年秋頃)には結実します。
2:1本のオリーブ木からとれる実が2倍程度になります
1本のオリーブ木から採れる実は10㌔程度と言われますが、これが2倍程度になります。
3:単位面積あたりの収量が数倍になります
単位面積あたりに植えるオリーブ木を多くすることから、単位面積あたりの収量が結果として数倍になります。
さらに今回は、無農薬での栽培実証をすることから、減農薬下での栽培との結実品質に関する比較調査もあわせて実施します。無農薬栽培の品質に関する影響について新たな知見を得ることができるかもしれません。
【今後の展望】
新技術によるオリーブ栽培の有効性を検証した後、その品質を活かしたオリーブオイル等商品化の開発に取り組む予定です。
【特定非営利活動法人やまぐちオリーブ協会について】
本社:〒758-0613 山口県阿武郡阿武町宇生賀4009
代表者:理事長 白松博之
設立:2018年12月
Tel:0838-85-0138
URL:https://tetsu-ya.wixsite.com/yamaguchi-olive
事業内容:当社は、オリーブを代表とする果実系植物に関わる生産者及び消費者に対して、栽培方法等生産及び流通に関する事業を行うことによって、地域活性化及び地域の経済発展に寄与する。
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企業情報
企業名 | NPO法人やまぐちオリーブ協会 |
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代表者名 | 白松博之 |
業種 | 農林水産 |