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「主体的・対話的で深い学び」を実現する教師、そして学校、教育委員会は何をしているか? 『先生たちのリフレクション』11月5日発売

株式会社 教育開発研究所(東京都文京区)は、2021年11月5日、国立教育政策研究所総括研究官の千々布敏弥(ちちぶ・としや)先生による書籍『先生たちのリフレクション 主体的・対話的で深い学びに近づく、たった一つの習慣』を発売します。

主体的・対話的で深い学びって何?
理論が乱立しているから整理して!
マニュアルがあれば実現できるの?
結局どうすれば授業が変わるんだ!

 

こうしたアクティブ・ラーニングの「モヤモヤ」を解決したい。

そのために、じっくり、比較して、未来志向で、リアルな姿から……
著者が辿りついた唯一の戦略が「リフレクション」 です。

 

じつは、OECD(経済協力開発機構)も、

世界の教育モデルとされるフィンランドやシンガポールも、
日本で学力上位を続けている秋田県も、

教師のリフレクションを促す戦略をとっています。
教師の信念で成り立つ授業は、マニュアルを提示したり、指導要領の理念を伝えても、
その授業(教師の信念)は変わらないからです。


では、どうすればそのような先生に、

主体的にリフレクションするよう促すことができるのか。

アクティブ・ラーニングって何という著者の疑問の種が、
その実現のための「リフレクション」という果実を実らせるまでの思索を、

ていねいに描いています。

指導する立場にある先生、自分の信念を見直したい先生たちが、

アクティブ・ラーニング、リフレクションの議論を深めるのはここから、

と言える1冊です。
 

【本書の内容】
第1章 信念に生き、信念にとらわれている教師たち
信念にとらわれている教師
教師の信念とは
学びの共同体の信念
信念の変容
信念を変容させるリフレクション
結論:本書の目的

第2章 「主体的・対話的で深い学び」の成立
学習指導要領における「主体的・対話的で深い学び」の定義
「アクティブ・ラーニング」から「主体的・対話的で深い学び」へ
指導方法から授業改善の視点へ
「アクティブ・ラーニング」はなぜ消えた?
多様なアクティブ・ラーニングの定義
主語は子ども? 教師?
資質・能力検討会における議論
結論:「主体的・対話的で深い学び」は教師主語から子ども主語への転換

第3章 子どもを主語にする世界の潮流
OECDラーニング・コンパスと学習者エージェンシー
共同エージェンシー、教師エージェンシー
第4の道は学習者中心
結論:学習者エージェンシーを実現する教師エージェンシー

第4章 第4の道を歩む秋田県
秋田教育の神髄はエージェンシー
第4の道の宝庫である秋田県
秋田県スタンダードは「そこぢから」ではない
秋田式探求型授業の成立
秋田県教育委員会はどのように議論しているか
秋田県の教育委員会文化
昭和30年代の低学力を秋田県はどう克服したか
秋田県が当初取り組んだシート学習
秋田県教育を支える大学教員
結論:秋田県はエージェンシーが尊重されている

第5章 子ども主語と教師主語の往還による授業改善
教師を主語にしている授業マニュアルと授業改善の指針
教育委員会が作成している授業改善の指針
学習者と授業者の視点の往還
授業研究における子ども主語と教師主語
佐藤学による授業研究パラダイムシフト
石井英真による佐藤学批判と教授学再興の提案
すでに存在している5つのツボ
教授学か共同体か
石井提案の意義
石井教授学をさらに進展させるために
教師主語と子ども主語が包含されている教科教授学
結論:子ども主語も教師主語もどちらも必要

第6章 リフレクションの段階をのぼる
実践研究への批判
訓詁学的な教育センターの実践研究
演繹的思考が続いてきた日本の公教育
「教えてください」文化が支配する授業研究
実践研究に向けられている批判
学会の実践研究への視線
リフレクションレベルによる実践研究の類型化の試み
技術的リフレクションの場面
石井教授学における実践的リフレクションと批判的リフレクション
実践的リフレクションによる実践研究の例
伊那小学校の実践的リフレクション
批判的リフレクションがみられる場面
汎用化を目指す批判的リフレクションの場面
結論:主体的・対話的で深い学びのためにリフレクションが重要

第7章 教師のリフレクションをどう促すか
教師の変容とリフレクション
経験学習におけるリフレクションと素人理論
素人理論を修正するコーチング
シャインのコンサルテーション
教師のリフレクションを促し、高める姿勢
秋田県の校長のコーチング
学校のリフレクションを促進する教育委員会の訪問
リフレクション3段階論による思考
最終結論:教師の変容を促すのは手法でなく姿勢

参考文献

 

【著者紹介】
 千々布敏弥
国立教育政策研究所 総括研究官


1961年、長崎県生まれ。九州大学大学院博士課程中退、文部省(当時)入省。その後、私立大学教員を経て、1998年から国立教育研究所(現・国立教育政策研究所)の研究官として、複数の都道府県・市町村の学力向上施策の相談に応じている。
2000年、内閣内政審議室教育改革国民会議担当室併任。2003年、米国ウィスコンシン州立大学へ在外研究。2013年、カザフスタン・ナザルバイエフ・インテレクチュアル・スクールにて授業研究アドバイザー。学校評価の推進に関する調査研究協力者会議をはじめ多数の文部科学省関係委員を歴任。
主な著書に『結果が出る 小中OJT実践プラン20+9』『若手教師がぐんぐん育つ学力上位県のひみつ』『学力がぐんぐん上がる急上昇県のひみつ』(教育開発研究所)ほか多数。

【書誌情報】
書名:先生たちのリフレクション 主体的・対話的で深い学びに近づく、たった一つの習慣
著者: 千々布敏弥
価格:定価 2,200 円(本体 2,000 円+税 10%)
発行日:2021年11月5日
体裁:46判
ISBN:978-4-86560-546-4
出版社:株式会社 教育開発研究所
〒113-0033 東京都文京区本郷2-15-13
 

【ご購入は弊社サイトでも可】
https://www.kyouiku-kaihatu.co.jp/bookstore/products/detail/000546



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企業名 株式会社 教育開発研究所
代表者名 福山 孝弘
業種 新聞・出版・放送

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