「WHAT HAPPENS NEXT?」 ― 世界の金融業界リーダーたちはこう考える
「WHAT HAPPENS NEXT?」をテーマにしたSunGardのCity Dayイベントは、4月2日のミラノを皮切りに開始され、4月16日の北京、4月22日のコペンハーゲンと続きます。また、ドバイ、ロンドン、ムンバイ、ニューヨーク、パリ、シンガポール、シドニー、東京(10月21日)、チューリヒでも同様のイベントが開催されます。
WHAT HAPPENS NEXT?」 ― 世界の金融業界リーダーたちはこう考える
2009年3月25日、ニューヨーク −SunGardの副会長、Till Guldimannのコメントです。「今回の金融危機は、長年にわたる過剰なマネーサプライと弛緩した融資基準が招いた結果である、という見方がますます広まっています。しかし、なぜ金融システムの崩壊が世界経済全体でほとんど同時に発生したのでしょうか? なぜさまざまな過剰がこれほど長期にわたってほとんど誰にも気づかれずに増大したのでしょうか。なぜ政策決定者や規制当局はもっと早く警告を発しなかったのでしょうか。なぜ投資家も、トレーダーも、金融機関も、従来のビジネスを漫然と続けたのでしょうか。最もありそうなのは、膨大な量の非常に偏ったポジションが金融市場全体で積み上がっていたにもかかわらず、基本的な財務システムやリスク報告システムに頼っていた多くの経営者や規制当局がそれに気づかなかった、ということです。」
今回の金融危機の原因を探るために、SunGardは世界中の金融業界のリーダーたちと話し合いました。そして、金融サービスの世界で次に何が起こると考えるか、それぞれの見解を伺いました。対談の内容はhttp://www.sungard.com/whnで紹介されており、世界的な金融機関と規制機関の幹部のほか、アナリスト、金融関係の編集者、そしてSunGardのパートナーの幅広い見解に触れることができます。
・欧州委員会、域内市場・サービス総局副局、David Wright氏 「金融危機がこのような形で、これほどの規模で実際に発生したとなると、誰もが次のように自問しなければならないでしょう。『現在の制度的構造は、金融市場と金融機関を動かしていく上で本当に適切なものなのか? 現行制度の構造的な改革を行うことが必要なのではないか?』と。」
・Morgan Stanley Bank AGの取締役会長、Lutz Raettig博士 「学ぶべき教訓は多面的なものだと思います。絶対に銘記しなければならない教訓のひとつとして、どの程度複雑なプロセスと商品の存在が認められるのかについて、厳しく審査しなおす必要があるということです。そうしないと、複雑化が際限なく進行して統制不可能になってしまうでしょう。」
・NASDAQ、社長兼CEO、Bob Greifeld氏 「現在の規制環境に目を向けてみると、孤立化した規制が多すぎる一方で、制度全体に関わる体系的なリスクを見渡せる単一の超越的な規制機関が存在していない、という問題に気づきます。」
・ドバイ国際金融センター機構のCEO、Nasser Alshaali氏 「中国語で 「クライシス」 を表す単語は 「危機」 ですが、これは実は2つの言葉の組み合わせから成り立っています。つまり、「危」険と「機」会です。中東の金融関係者の多くは、今回の国際市場の危機を中東にとって好機であるとも見ています。ですから、いずれ景気が上向いたときには、私たちが先頭を切って回復への道を突き進むことになるでしょう。」
・TABB Groupの創立者兼CEO、Larry Tabb氏 「欠陥だらけのリスク・モデルのために5,000億ドルも失っておきながら、それに対して業界が何も手を打たないことなどあり得ません。」
・Capital Market Risk Advisors, Inc.の創立者兼社長、Leslie Rahl氏 「今回の危機から私たちが学んだことがひとつあるとすれば、複雑さ、不透明さ、レバレッジ、そして流動性が重大な問題である、ということです。しかも、そうした要因は、現行の資本評価プロセスの中に組み込まれている変数ではないのです。」
SunGardの対談シリーズ「WHAT HAPPENS NEXT?」で取り上げられているテーマとしては、たとえば、新しい規制環境、リスク管理、銀行業界の再編、取引手法の変化、規制に対する中国の考え方、オルタナティブ投資の機会、富(ウェルス)の様相の変化などがあります。
この対談シリーズのご出演者の一例:
Emmanuel Daniel氏、『The Asian Banker』誌、創設者/編集長
Xia Donglin博士、Qtinghua Universit、中国MBA ケースセンター学部長/教授
David Eldon氏、DIFC、取締役会長
Jorg Franke博士、Berliner Borse、監査役会長、教授
Susan Hauser氏、Microsoft、ワールドワイド・金融サービスセクター、ヴァイス・プレジデント
Rob Hegarty氏、TowerGroup、証券・投資部門マネージング・ディレクター
Jeff Kutler氏、Institutional Investor、 USエディター
Guillermo Kopp氏、TowerGroup、エグゼクティブ・ディレクター兼グローバル・リサーチ・フェロー
William Robinson氏、KPMG、チーフ・エコノミック・コメンテーター
Qian Rongjin氏、上海市先物取引協会、会長
David Roux氏、Silver Lake、共同創立者/共同経営責任者
Jamal Saleh氏、Commercial Bank of Dubai、リスク管理部長
Iain Saville氏、欧州中央銀行アドバイザー、Target2- Securities
Jonathan Schwartz氏、Sun Microsystems最高経営責任者
Qin Shuo氏、『China Business News』、編集長
Wang Songqi氏、『The Chinese Banker』誌、創設者/編集長
Philippe Touchard氏、Banque Saudi Fransi、最高財務責任者
William Wright氏、『Financial News』、エディター
SunGardは、世界中の主要な金融センター都市でお客様との対話を進めています。「WHAT HAPPENS NEXT?」をテーマにしたSunGardのCity Dayイベントは、4月2日のミラノを皮切りに開始され、4月16日の北京、4月22日のコペンハーゲンと続きます。また、ドバイ、ロンドン、ムンバイ、ニューヨーク、パリ、シンガポール、シドニー、東京(10月21日)、チューリヒでも同様のイベントが開催されます。このイベントへの登録方法については、http://www.sungard.com/whnをご覧ください。
最後に、Guldimannのコメントです。「What happens next? ―次は何が起こるか? ―私たちはまだ危機の渦中にありますが、それでも若干の予測を行うことは可能です。たとえば...
・メガバンクの経営に対する広範な政府の介入が人材の大量流出を引き起こし、比較的小規模な金融機関や新興企業に流れ込むでしょう。
・銀行は、再びコアビジネスとコアマーケットへの注力を強めるでしょう。その結果、商品をめぐる提携や異なる地域間での提携の機会が増大するでしょう。
・2010年までに、新しい規制や報告義務が怒涛のように押し寄せ、時価の即時評価から離れる動きが起こるでしょう。ただし、この観測はまだ非常に流動的です。今私たちにできることは、不可避な事態に備えること、そして報告要求に俊敏に対応できるデータ構造を構築することだけです。
・資本の目減りとレバレッジ解消への圧力によって、あらゆる市場参加者は取引先エクスポージャーの縮小を強いられるでしょう。そのため、OTCデリバティブ・ビジネスは、上場市場におけるクリアリングとネッティングの仕組みを受け入れるようになり、コラテラル・マネジメントが市場を越えて実施されるようになるでしょう。」
SunGard(サンガード)社について
SunGardは世界有数のソフトウェア/ITサービス企業です。SunGardは、70か国以上に25,000以上の顧客を有し、その中には世界最大の金融サービス企業25社が含まれます。SunGardは金融機関、高等教育機関、公的機関にソフトウェアとプロセシング・ソリューションを提供する他、ディザスタ・リカバリ・サービス(障害復旧サービス)、IT運用管理サービス、Information Availability(IA:情報可用性)コンサルティング・サービス、事業継続管理ソフトウェアを提供します。
年間売上高が50億ドル超のSunGardは、Fortune 500で472位にランクされ、Forbesの非上場企業リストにおける最大の業務用ソフトウェア/サービス企業です。Datamonitor*の情報によると、SunGardは売上規模においてOracle 社、SAP社に続く第三位の業務アプリケーション・ソフトウェア・プロバイダーです。SunGard は『Continuity, Insurance & Risk』誌のサービス・プロバイダー・オブ・ザ・イヤーで、過去最多の5回選出されています。詳細は: www.sungard.com/japan
* 2009年1月 Technology Vendors Financial Database Tracker, http://www.datamonitor.com
商標情報: SunGardおよびSunGardのロゴは、米国およびその他の国におけるSunGard Data Systems Inc.またはその関連企業の商標または登録商標です。その他すべての社名および商品名などは、各社の商標または登録商標です。
このリリースに関するお問合せ:
SunGardジャパン 広報担当
Tel:03-3237-7769
Email:info.japan@sungard.com
2009年3月25日、ニューヨーク −SunGardの副会長、Till Guldimannのコメントです。「今回の金融危機は、長年にわたる過剰なマネーサプライと弛緩した融資基準が招いた結果である、という見方がますます広まっています。しかし、なぜ金融システムの崩壊が世界経済全体でほとんど同時に発生したのでしょうか? なぜさまざまな過剰がこれほど長期にわたってほとんど誰にも気づかれずに増大したのでしょうか。なぜ政策決定者や規制当局はもっと早く警告を発しなかったのでしょうか。なぜ投資家も、トレーダーも、金融機関も、従来のビジネスを漫然と続けたのでしょうか。最もありそうなのは、膨大な量の非常に偏ったポジションが金融市場全体で積み上がっていたにもかかわらず、基本的な財務システムやリスク報告システムに頼っていた多くの経営者や規制当局がそれに気づかなかった、ということです。」
今回の金融危機の原因を探るために、SunGardは世界中の金融業界のリーダーたちと話し合いました。そして、金融サービスの世界で次に何が起こると考えるか、それぞれの見解を伺いました。対談の内容はhttp://www.sungard.com/whnで紹介されており、世界的な金融機関と規制機関の幹部のほか、アナリスト、金融関係の編集者、そしてSunGardのパートナーの幅広い見解に触れることができます。
・欧州委員会、域内市場・サービス総局副局、David Wright氏 「金融危機がこのような形で、これほどの規模で実際に発生したとなると、誰もが次のように自問しなければならないでしょう。『現在の制度的構造は、金融市場と金融機関を動かしていく上で本当に適切なものなのか? 現行制度の構造的な改革を行うことが必要なのではないか?』と。」
・Morgan Stanley Bank AGの取締役会長、Lutz Raettig博士 「学ぶべき教訓は多面的なものだと思います。絶対に銘記しなければならない教訓のひとつとして、どの程度複雑なプロセスと商品の存在が認められるのかについて、厳しく審査しなおす必要があるということです。そうしないと、複雑化が際限なく進行して統制不可能になってしまうでしょう。」
・NASDAQ、社長兼CEO、Bob Greifeld氏 「現在の規制環境に目を向けてみると、孤立化した規制が多すぎる一方で、制度全体に関わる体系的なリスクを見渡せる単一の超越的な規制機関が存在していない、という問題に気づきます。」
・ドバイ国際金融センター機構のCEO、Nasser Alshaali氏 「中国語で 「クライシス」 を表す単語は 「危機」 ですが、これは実は2つの言葉の組み合わせから成り立っています。つまり、「危」険と「機」会です。中東の金融関係者の多くは、今回の国際市場の危機を中東にとって好機であるとも見ています。ですから、いずれ景気が上向いたときには、私たちが先頭を切って回復への道を突き進むことになるでしょう。」
・TABB Groupの創立者兼CEO、Larry Tabb氏 「欠陥だらけのリスク・モデルのために5,000億ドルも失っておきながら、それに対して業界が何も手を打たないことなどあり得ません。」
・Capital Market Risk Advisors, Inc.の創立者兼社長、Leslie Rahl氏 「今回の危機から私たちが学んだことがひとつあるとすれば、複雑さ、不透明さ、レバレッジ、そして流動性が重大な問題である、ということです。しかも、そうした要因は、現行の資本評価プロセスの中に組み込まれている変数ではないのです。」
SunGardの対談シリーズ「WHAT HAPPENS NEXT?」で取り上げられているテーマとしては、たとえば、新しい規制環境、リスク管理、銀行業界の再編、取引手法の変化、規制に対する中国の考え方、オルタナティブ投資の機会、富(ウェルス)の様相の変化などがあります。
この対談シリーズのご出演者の一例:
Emmanuel Daniel氏、『The Asian Banker』誌、創設者/編集長
Xia Donglin博士、Qtinghua Universit、中国MBA ケースセンター学部長/教授
David Eldon氏、DIFC、取締役会長
Jorg Franke博士、Berliner Borse、監査役会長、教授
Susan Hauser氏、Microsoft、ワールドワイド・金融サービスセクター、ヴァイス・プレジデント
Rob Hegarty氏、TowerGroup、証券・投資部門マネージング・ディレクター
Jeff Kutler氏、Institutional Investor、 USエディター
Guillermo Kopp氏、TowerGroup、エグゼクティブ・ディレクター兼グローバル・リサーチ・フェロー
William Robinson氏、KPMG、チーフ・エコノミック・コメンテーター
Qian Rongjin氏、上海市先物取引協会、会長
David Roux氏、Silver Lake、共同創立者/共同経営責任者
Jamal Saleh氏、Commercial Bank of Dubai、リスク管理部長
Iain Saville氏、欧州中央銀行アドバイザー、Target2- Securities
Jonathan Schwartz氏、Sun Microsystems最高経営責任者
Qin Shuo氏、『China Business News』、編集長
Wang Songqi氏、『The Chinese Banker』誌、創設者/編集長
Philippe Touchard氏、Banque Saudi Fransi、最高財務責任者
William Wright氏、『Financial News』、エディター
SunGardは、世界中の主要な金融センター都市でお客様との対話を進めています。「WHAT HAPPENS NEXT?」をテーマにしたSunGardのCity Dayイベントは、4月2日のミラノを皮切りに開始され、4月16日の北京、4月22日のコペンハーゲンと続きます。また、ドバイ、ロンドン、ムンバイ、ニューヨーク、パリ、シンガポール、シドニー、東京(10月21日)、チューリヒでも同様のイベントが開催されます。このイベントへの登録方法については、http://www.sungard.com/whnをご覧ください。
最後に、Guldimannのコメントです。「What happens next? ―次は何が起こるか? ―私たちはまだ危機の渦中にありますが、それでも若干の予測を行うことは可能です。たとえば...
・メガバンクの経営に対する広範な政府の介入が人材の大量流出を引き起こし、比較的小規模な金融機関や新興企業に流れ込むでしょう。
・銀行は、再びコアビジネスとコアマーケットへの注力を強めるでしょう。その結果、商品をめぐる提携や異なる地域間での提携の機会が増大するでしょう。
・2010年までに、新しい規制や報告義務が怒涛のように押し寄せ、時価の即時評価から離れる動きが起こるでしょう。ただし、この観測はまだ非常に流動的です。今私たちにできることは、不可避な事態に備えること、そして報告要求に俊敏に対応できるデータ構造を構築することだけです。
・資本の目減りとレバレッジ解消への圧力によって、あらゆる市場参加者は取引先エクスポージャーの縮小を強いられるでしょう。そのため、OTCデリバティブ・ビジネスは、上場市場におけるクリアリングとネッティングの仕組みを受け入れるようになり、コラテラル・マネジメントが市場を越えて実施されるようになるでしょう。」
SunGard(サンガード)社について
SunGardは世界有数のソフトウェア/ITサービス企業です。SunGardは、70か国以上に25,000以上の顧客を有し、その中には世界最大の金融サービス企業25社が含まれます。SunGardは金融機関、高等教育機関、公的機関にソフトウェアとプロセシング・ソリューションを提供する他、ディザスタ・リカバリ・サービス(障害復旧サービス)、IT運用管理サービス、Information Availability(IA:情報可用性)コンサルティング・サービス、事業継続管理ソフトウェアを提供します。
年間売上高が50億ドル超のSunGardは、Fortune 500で472位にランクされ、Forbesの非上場企業リストにおける最大の業務用ソフトウェア/サービス企業です。Datamonitor*の情報によると、SunGardは売上規模においてOracle 社、SAP社に続く第三位の業務アプリケーション・ソフトウェア・プロバイダーです。SunGard は『Continuity, Insurance & Risk』誌のサービス・プロバイダー・オブ・ザ・イヤーで、過去最多の5回選出されています。詳細は: www.sungard.com/japan
* 2009年1月 Technology Vendors Financial Database Tracker, http://www.datamonitor.com
商標情報: SunGardおよびSunGardのロゴは、米国およびその他の国におけるSunGard Data Systems Inc.またはその関連企業の商標または登録商標です。その他すべての社名および商品名などは、各社の商標または登録商標です。
このリリースに関するお問合せ:
SunGardジャパン 広報担当
Tel:03-3237-7769
Email:info.japan@sungard.com
企業情報
企業名 | サンガードジャパン |
---|---|
代表者名 | 安永 達幸 |
業種 | ビジネス・人事サービス |
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