現在の東大の総長、副学長も教え子だった!! 50年間灘校の教壇にたち続けた伝説の国語教師が考える、“本物の学ぶ力”とは
小説『銀の匙』を3年間かけて読み込む、常識破りの国語の授業を灘校にて長年実施した著者が、単に受験勉強のための学力を鍛えるだけでない、“横道にそれる”ことの重要さを説いた一冊。
株式会社日本実業出版社は、ことしの1月に『伝説の灘校教師が教える 一生役立つ学ぶ力』(橋本武著)を発売しました。
3月10日には東京大学の前期日程の入学試験の合格者が発表されましたが、毎年、同大学に数多くの合格者を出すことで有名な学校のひとつが、兵庫県にある灘校です。その灘校で50年間、国語を教えていたのが橋本武氏です。
教え子には、現在の東京大学の総長、副学長もいます。灘校は教科持ち上がり担当制のため、橋本氏が新しい教え子とで会うのは6年に一度。東京大学のナンバー1、2がともに教え子だというのは、ある意味で奇跡的だといえるかもしれません。
学ぶ力を身につけたいと考えている学生や社会人のほか、受験を控えている子供を持つ親や、教育関係の仕事に携わっている方々などにも高い評価をいただいています。
著者は100歳になる現役講師
橋本氏はことしの7月で100歳になります。灘校時代の教え子は東大総長・副学長以外にも、作家の遠藤周作、神奈川県知事の黒岩祐治、最高裁事務総長、日本弁護士連合会事務総長など、日本の各界の識者、リーダーがいます。
橋本氏はいまなお、カルチャースクールで現役の講師として活躍しています。
昨年の6月には27年ぶりに灘校にて教壇にたち、特別授業を実施しました。
“横道にそれる”ことの大切さとは
灘校の教育方針というと、生徒に対してひたすらすぐに受験に役立つ知識やテクニックばかりを詰め込ませているのでは、などと思う人もいるかもしれません。
しかし、橋本氏が灘校で教えていたときの授業は、中勘助の自伝的な小説である『銀の匙』を3年間かけて読み込むというもので、詰め込み型の教育とは全く異なります。この方法は、スローリーディングの実践として、各メディアで紹介され、話題となりました。
橋本氏の授業では、“横道にそれる”場面がよく出てきます。たとえば、『銀の匙』のなかに出てきた駄菓子がどのようなものなのか確かめてみるために、授業時間中にその駄菓子を食べてみる“試食会”を行なったこともあるそうです。このように、いろいろなことに興味を持たせ、体験させていくうちに、“学ぶ”と“遊ぶ”の垣根をなくしていくというのが、橋本式の教育方法なのです。
本書では、こうした橋本氏の教育に対する理念、またその実践方法の様々な具体例を紹介しています。
人生をより豊かに過ごすための生き方とは?
何よりも橋本氏自身が、“横道にそれる”生き方をしてきた人物であり、本書ではそのような生活の一端についても紹介しています。
たとえば、いままでに橋本氏がのめり込んできた趣味についてみてみれば、カメラ、能、国内旅行からカエルグッズ集め、宝塚歌劇団…などなど、実にさまざま。100歳を目前にしても自分の身の回りのことは基本的に自分で行なう橋本氏の力強さの秘訣は、そのような飽くなき好奇心にあるのかも知れません。
巻末には、教え子である遠藤周作との対談も収録。いたずらが大好きで、よく橋本氏に怒られていた遠藤周作の学生時代の姿が伝わってきます。
目次
第1章
「学ぶ」ことは遊ぶこと、「遊ぶ」ことは学ぶこと
第2章
生きる力、学ぶ楽しさのもととなる国語力
第3章
教えることで見える学びの本質
第4章
日常にあふれる「学び」「気づき」への横道
第5章
つまり人生とは学びの連続
著者
1912(明治45)年京都府生まれ。2012年に100歳を迎える。34(昭和9)年に東京高等師範学校(後の筑波大学)を卒業、旧制灘中学校の国語教師となる。小説『銀の匙』を中学3年間かけて読み込むという前代未聞の授業を行い、公立高のすべり止めに過ぎなかった灘校を名門進学校に導く。62年、『銀の匙』2期生が灘校初の京大合格者数日本一、さらに68年には『銀の匙』3期生が、私立高として初の「東大合格者数日本一」になる。71歳まで50年にわたり、灘校一筋で教壇に立つ。84年に退職。退職後は文筆活動を続けながら、いまだに地元のカルチャーセンターなどで現役講師として活躍する。
著書に『イラスト古典全訳 徒然草』『橋本武のいろはかるた読本』『解説百人一首』(以上、日栄社)、『灘校・伝説の国語授業……本物の思考力が身につくスローリーディング』(宝島社)などがある。
【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社日本実業出版社
営業部 販売企画・商品PR担当 細野 淳
〒113-0033 東京都文京区本郷3-2-12
Tel:03(3814)5161 Fax:03-3818-1881
《関連URL》
http://www.njg.co.jp/
3月10日には東京大学の前期日程の入学試験の合格者が発表されましたが、毎年、同大学に数多くの合格者を出すことで有名な学校のひとつが、兵庫県にある灘校です。その灘校で50年間、国語を教えていたのが橋本武氏です。
教え子には、現在の東京大学の総長、副学長もいます。灘校は教科持ち上がり担当制のため、橋本氏が新しい教え子とで会うのは6年に一度。東京大学のナンバー1、2がともに教え子だというのは、ある意味で奇跡的だといえるかもしれません。
学ぶ力を身につけたいと考えている学生や社会人のほか、受験を控えている子供を持つ親や、教育関係の仕事に携わっている方々などにも高い評価をいただいています。
著者は100歳になる現役講師
橋本氏はことしの7月で100歳になります。灘校時代の教え子は東大総長・副学長以外にも、作家の遠藤周作、神奈川県知事の黒岩祐治、最高裁事務総長、日本弁護士連合会事務総長など、日本の各界の識者、リーダーがいます。
橋本氏はいまなお、カルチャースクールで現役の講師として活躍しています。
昨年の6月には27年ぶりに灘校にて教壇にたち、特別授業を実施しました。
“横道にそれる”ことの大切さとは
灘校の教育方針というと、生徒に対してひたすらすぐに受験に役立つ知識やテクニックばかりを詰め込ませているのでは、などと思う人もいるかもしれません。
しかし、橋本氏が灘校で教えていたときの授業は、中勘助の自伝的な小説である『銀の匙』を3年間かけて読み込むというもので、詰め込み型の教育とは全く異なります。この方法は、スローリーディングの実践として、各メディアで紹介され、話題となりました。
橋本氏の授業では、“横道にそれる”場面がよく出てきます。たとえば、『銀の匙』のなかに出てきた駄菓子がどのようなものなのか確かめてみるために、授業時間中にその駄菓子を食べてみる“試食会”を行なったこともあるそうです。このように、いろいろなことに興味を持たせ、体験させていくうちに、“学ぶ”と“遊ぶ”の垣根をなくしていくというのが、橋本式の教育方法なのです。
本書では、こうした橋本氏の教育に対する理念、またその実践方法の様々な具体例を紹介しています。
人生をより豊かに過ごすための生き方とは?
何よりも橋本氏自身が、“横道にそれる”生き方をしてきた人物であり、本書ではそのような生活の一端についても紹介しています。
たとえば、いままでに橋本氏がのめり込んできた趣味についてみてみれば、カメラ、能、国内旅行からカエルグッズ集め、宝塚歌劇団…などなど、実にさまざま。100歳を目前にしても自分の身の回りのことは基本的に自分で行なう橋本氏の力強さの秘訣は、そのような飽くなき好奇心にあるのかも知れません。
巻末には、教え子である遠藤周作との対談も収録。いたずらが大好きで、よく橋本氏に怒られていた遠藤周作の学生時代の姿が伝わってきます。
目次
第1章
「学ぶ」ことは遊ぶこと、「遊ぶ」ことは学ぶこと
第2章
生きる力、学ぶ楽しさのもととなる国語力
第3章
教えることで見える学びの本質
第4章
日常にあふれる「学び」「気づき」への横道
第5章
つまり人生とは学びの連続
著者
1912(明治45)年京都府生まれ。2012年に100歳を迎える。34(昭和9)年に東京高等師範学校(後の筑波大学)を卒業、旧制灘中学校の国語教師となる。小説『銀の匙』を中学3年間かけて読み込むという前代未聞の授業を行い、公立高のすべり止めに過ぎなかった灘校を名門進学校に導く。62年、『銀の匙』2期生が灘校初の京大合格者数日本一、さらに68年には『銀の匙』3期生が、私立高として初の「東大合格者数日本一」になる。71歳まで50年にわたり、灘校一筋で教壇に立つ。84年に退職。退職後は文筆活動を続けながら、いまだに地元のカルチャーセンターなどで現役講師として活躍する。
著書に『イラスト古典全訳 徒然草』『橋本武のいろはかるた読本』『解説百人一首』(以上、日栄社)、『灘校・伝説の国語授業……本物の思考力が身につくスローリーディング』(宝島社)などがある。
【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社日本実業出版社
営業部 販売企画・商品PR担当 細野 淳
〒113-0033 東京都文京区本郷3-2-12
Tel:03(3814)5161 Fax:03-3818-1881
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企業情報
企業名 | 株式会社日本実業出版社 |
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代表者名 | 杉本淳一 |
業種 | 未選択 |
コラム
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