世界文学の名著『アイヴァンホー』が電子書籍に!
2019年5月11日、幻想迷宮書店から、中世イングランドを舞台にした騎士道ロマンス小説の傑作『アイヴァンホー』(税込み1200円)をamazon kindleにて配信スタートします。
電子書籍専門のパブリッシャー「幻想迷宮書店」(本拠地:東京都練馬区)は、中世イングランドを舞台にした騎士道ロマンス小説の傑作『アイヴァンホー』(税込み1200円)をamazon kindleにて配信スタートします。
■200年を経た今も不朽の魅力を備えた“世界文学の名著”
長編小説『アイヴァンホー』は、史実における第3回十字軍が終わったころ、12世紀末のイングランドすなわち内戦の危機をはらんだ英国を舞台に繰り広げられる痛快エンタテインメント作品です。日本人が騎士道物語と聞いてイメージする、騎馬の槍試合大会や剣戟と弓箭に満ちた攻城戦といった場面が描かれており、西洋の中世風ファンタジー小説のファンにとっても楽しめる好著となっています。
若き騎士アイヴァンホーを一応の主役としつつも、獅子心王リチャード1世をはじめとする実在の人物、腐敗したノルマン騎士の悪役たち、サクソンの伝説的な森の義賊とその仲間、コミックリリーフを担う道化と豚飼い、窮地においても高潔さを保ち続けるヒロイン、そのほか数多く入り乱れる登場人物が同等の重みで描写される物語は、現代的な「キャラクター小説」の走りとさえ言えるでしょう。
とりわけユダヤの美しき乙女レベッカは憧れの存在とみなされ、女性読者からの人気も大いに集めたと言われています。そして、彼女に懸想するテンプル騎士ブリアンは、自らの欲望に忠実な悪漢で、主人公の宿敵となる人物ですが、今日の読者にとっては、神を畏れぬアンチヒーローとして、廉直なアイヴァンホー以上に強い印象を残すでしょう。彼の言動には決して色褪せぬ悪役の輝きがあります。
作者のウォルター・スコットは、当時すでに詩人として名声を得ており、生国スコットランドの歴史小説を無署名で発表していましたが(映画化された『ロブ・ロイ』もその一作)、本作にて初めてイングランド史を題材に選びました。架空の主人公を歴史の舞台に投入し、さらに実在した人物と伝説上の人物を同列に織り交ぜて語るスタイルは、現在のライトノベルに通じる魅力を備えています。
1819年に発行された初版は記録的部数がたちまち売り切れ、好評を博しました。後に多くの模倣が生まれたことで歴史小説というジャンルが確立したと言われています。また、ユーゴーの『ノートル=ダム・ド・パリ』やデュマの『モンテ=クリスト伯』などに影響を与えたとも。後世にて高踏を気取る論客から通俗的と揶揄される一方、広く一般には熱い支持を受け続けてきたという事実は、本作がいまなお優れた娯楽小説であるということを証明しているのではないでしょうか。
amazon kindleにて予約受付中
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B07QMF5WQL/
■古めかしい文章で敬遠されがちな名作を読みやすい新訳で
中世風ファンタジー小説の原型とも言える「騎士道ロマンス」すなわち中世騎士の冒険譚はその大半が韻文であり、その翻訳ともなれば、現代小説に慣れた読者が気軽に読める内容ではありません。たとえ散文の翻訳であっても、現代の娯楽小説と同じように楽しむというわけにはいかず、いわば教養の修得という読書体験になることがほとんどです。
その点、この『アイヴァンホー』は近代の作家が「騎士道ロマンス」を題材に最初から小説として著したものですから、近代の創作とはいえ、現代の読者でも「騎士道ロマンス」をそのまま娯楽小説として味わうことができるのです。退治される竜も巨人も登場しない本作、現実的な「歴史小説」でもある本作をあえて「騎士道ロマンス小説の傑作」と銘打って紹介するのはそのためです。
海外ではその人気からドラマ化されることもたびたびあり、映画や歌劇になっているほどですが、日本での知名度はお世辞にも高いとは言えないのが現状です(1952年の映画『黒騎士(原題:Ivanhoe)』に偶然触れる機会はほぼ皆無でしょう)。書籍としては、欧米では当然現在も出版され続けているわけですが、日本では昔から何度か翻訳出版されたものの、いまや書店で見ることはできなくなっています。
古典的名作といえども、継続的に若い読者を獲得できなければ、書店から姿を消していくものです。それが原則絶版のない岩波文庫であったとしてもです(1964-74年出版、現状は品切れ)。1997年には講談社青い鳥文庫で翻訳出版されましたが、児童向けレーベルで本作の魅力をすべて伝えきれるとはとても思えません(修羅場で吐露される怨念や欲望、事あるごとに交わされる皮肉の応酬などなど)。
昔の翻訳は、中世が舞台であること、近世に書かれた歴史小説であることを反映してか、日本の時代小説を思わせる古めかしいセリフで統一されており、それはそれで味わい深いのですが、中世イングランドの騎士物語として楽しみたい向きには余計な負担に感じられたこともあったのではないでしょうか。また、この数十年のあいだに西洋の中世風ファンタジーという世界観が日本人にも馴染み深いものになっており、現在の常識に則した訳語を使えば、地の文についても読みやすくなるはずです。
今回配信する『アイヴァンホー』は、以上の点をふまえて作られた「新訳」となっています。時代がかった雰囲気も残しつつ、読みやすい訳文となるように努めました。といって、児童向けにマイルドな表現に直すような手心は加えておりません。本作を読むのが初めてのかたには自信をもっておすすめしますし、過去の翻訳作を読んだかたにも面白さを再発見できる内容に仕上げております。
■電子書籍ならではのお得なボリューム
『アイヴァンホー』は全44章からなる一大長編小説です。紙媒体に換算すると 800~1000ページに達する分量で、仮に文庫本で出版したとすれば、上下巻に分 冊されることは避けられないでしょう。
しかし、最初から電子書籍のかたちで提供する幻想迷宮書店版では、上下巻に分ける理由がそもそも存在しないため、全44章を一冊の本として途切れなく読み進めることができます。
分量に縛られない電子書籍本来のメリットを生かしたことにより、適正な一冊の値段(それもリーズナブルな1200円)で全文を読めるので、大変お買い得となっています。
■電子書籍を読むには?
本作が配信されるプラットフォーム“amazonキンドル”は専用端末も販売されておりますが、別にそれを購入する必要はなく、スマホでもタブレットでもPCでもどんな端末でもお読みいただけます。専用のリーダーアプリ(無料)をamazon公式サイトからダウンロードするだけ。
また、一度ご購入いただいた書籍はアカウントに紐づけられるので、例えば、ダウンロードした端末ごと紛失するような事故があっても、再度購入する必要もなく無料で再ダウンロードできます。さらに、例えば家ではPC、外ではスマホでというように1冊買うだけであらゆる端末で読むことができるようになります。
幻想迷宮書店では、今後も、国内、海外問わず、ファンタジー小説や、ゲームブックの珠玉の名作を電子書籍化していきます!
海外名作レーベル第1弾『ゼンダ城の虜』
https://www.amazon.co.jp/dp/B072KHJCSB/
その他の配信タイトルの詳しい内容は公式サイトをご参照ください。
公式サイト
https://facebook.com/gensoumeikyuu/
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企業情報
企業名 | 幻想迷宮書店 |
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代表者名 | 酒井 武之 |
業種 | 新聞・出版・放送 |
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