イギリスの名作ゲームブック『悪夢の国のアリス』が電子書籍に！　2021年1月1日に配信開始！

これまで未邦訳だったイギリスの名作ゲームブック、『悪夢の国のアリス』（原題：ALICE'S NIGHTMARE IN WONDERLAND）が電子書籍として2021年1月1日より、amazon kindleにて配信スタートです。

■著者ジョナサン・グリーンはS・ジャクソンの系譜を継ぐ者

1980年代に日本に一大ゲームブック・ブームを巻き起こした『火吹山の魔法使い』という本をご存知でしょうか？　スティーブ・ジャクソンとイアン・リビングストンによって著された、この作品を皮切りにゲームブックレーベル“ファイティングファンタジー”としてシリーズ化され、多くのファンの心を掴みました。

しかし、じょじょにブームはかげりを見せ“ファイティングファンタジー”は日本では第33巻『天空要塞アーロック』を最後に打ち切りとなりました。イギリスでも日本同様、家庭用ゲーム機の台頭による衰退が起こり、59巻でいったん出版は停止したのです。

日本のゲームブックはその後、独自の進化を遂げ、ブーム時のような熱狂こそないものの、根強くファンに支えられながら今日まで生き残ってきました。ところで、日本にブームをもたらした母国であるイギリスではどうだったのでしょうか？　そう……実はあちらでも復活を果たしていたのです。幻の第60巻と言われた『Bloodbones』が2006年に発売されていました。今回、紹介する『悪夢の国のアリス』の著者、ジョナサン・グリーンはこの幻のファイティングファンタジーレーベルを復活させ、第60巻を世に送り出した人物で、まさにスティーブ・ジャクソンの後継者と呼ぶに相応しい人物なのです。彼はその後も精力的に活動を続けており、2019年にも2冊のゲームブックを刊行しています。

■モチーフは『不思議の国のアリス』

ジョナサン・グリーンは『Bloodbones』以降、5冊のゲームブックを刊行しており、今作『悪夢の国のアリス』はその中でももっとも古い作品となります。モチーフはタイトルからも分かる通り、日本人にも馴染みの深い童話『不思議の国のアリス』。不思議の国”でのへんてこな体験から4年。すべてを忘れてしまったアリスはまたしても、不思議の国へと迷いこんでしまいます。しかし、ジョナサンの描く不思議な国は、ルイス・キャロルの原作に輪をかけて狂気に満ちたホラーゾーン。もしもアリスが“私を飲んで”と書かれた瓶の中身を飲まなかったら？　三月ウサギたちとお茶をしなかったら？　そもそもなぜアリスは不思議の国に三度おとずれることになったの？　少しずつ明かされる本に隠された大きな謎に挑むのはあなた自身です。

■総項目数520の大作！

電子書籍は読む環境でページ数が変わるので、電子版のページ数を厳密に表記することはできませんが、原著は384ページのペーパーバック、総項目数520と読みごたえ十分。そして、何より、味わっていただきたいことは本作全体にただよう30年前の“洋物ゲームブック感”です。変わっていません。ゲームブック独特の空気感、シュールなイラストの数々。英国でもゲームブックは生き続けていました。

amazon kindleにて好評配信中

https://www.amazon.co.jp/dp/B08QF4TKWM/

■電子書籍とは

ひらたく言うと、本来、紙でできている本を電子データ化し、それをＰＣやスマホなどをはじめとするデジタルデバイスのディスプレイ上で読めるようにしたもののことです。文字だけでなく、動画や音声が再生可能なものもあり、表現力において一部、紙より勝っています。「電子ブック」、「デジタルブック」、「Eブック」と呼び方はいろいろありますが、すべて電子書籍です。幻想迷宮書店が書籍を配信している「キンドルブック」は、世界最大級のネットショッピングサイト「amazon」が提供する電子書籍プラットフォームで、日本国内の電子書籍では最大のシェアとなっています。

“タップする”ことで、指定したページにジャンプするという、電子書籍ならではの機能はゲームブックと相性抜群。是非、この機会に電子書籍のゲームブックをお試しください。

幻想迷宮書店公式サイト

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