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ゲームブックのレジェンド『送り雛は瑠璃色の』が電子書籍で甦る!amazon kindleから2020年4月21日配信開始!

2020年4月21日、幻想迷宮書店は、ゲームブック史に名を刻む問題作『送り雛は瑠璃色の』(税込み400円)および、『顔のない村』(税込み100円)をamazon kindleにて配信スタートします。

電子書籍専門のパブリッシャー「幻想迷宮書店」(本拠地:東京都練馬区)は、国産ゲームブックの名作として名高い『送り雛は瑠璃色の』(税込み400円)および『顔のない村』(税込み100円)をamazon kindleにて2020年4月21日に2冊同時に配信スタートします。

■ジュブナイル小説とゲームブックの融合

 物語は中学校の夏季補講に、主人公のクラスメイトの美少女“遥”が遅れて登場したところから幕を開ける。けだるい夏の空気の中、遥の唇を彩る鮮やかな紅──いつもと違うその姿に違和感を覚える、瞬とクラスメイトたち。友人の“カズ”をはじめとする登場人物達との、ジュブナイル小説のような軽い会話が目立つ導入部分を経て、物語は徐々にその様相を変えていく。

 メインとなる自分の住む街を探索するパートでは、日中と夜でそれぞれ複数用意された探索箇所は時間の流れで表情を変え、読者は気になる場所を選択し、探索を進めることになる。主人公の瞬には一種の霊感が備わっており、訪れた個所ではその能力を用いて、何らかの情報を得ることが出来る。

 途中遭遇する幻想的だが不可解な光景と、謎めいた和歌の数々。美少女“遥”の背後に隠された秘密とは? 次第に見え隠れする、登場人物を取り巻く過去からの因縁とは何か?

 

 ゲームブックとして書かれた作品ではあるが、本作にはゲームを“クリアする”という概念があまり感じられない。結末に至っても物語の明快な答えは用意されておらず、それはただ読者に投げかけられるだけだ。ゲームブックの構造を用いて描かれた、一種の実験的文学──そんな趣さえある。そこが肌に合わず、ゲームブックとしての本作を全く受けつけない読者もいるようだ。しかし、どうか先入観なしで一度手に取っていただきたい。日常と隣り合わせにある薄明りの世界のなかで感じる、胸を打つ切なさや寂しさ。萬葉の昔から続く、和歌に込められた呪いの意味。死者の魂を悼む想いの儚さ、恐ろしさ──本作に触れることで読者は、様々なことに思いをめぐらせるだろう。そしてそれは、貴重な読書体験になるに違いない。(『絶対に読みたいゲームブック40選』レビューより抜粋)

■『顔のない村』を別冊で同時配信!

当時としても他に類を見ない、ジャパネスク調の作風は読者に鮮烈な衝撃を与えました。もともとは雑誌ウォーロック掲載用の作品だったものが、読者の熱烈な支持を受け単行本化。そのオリジナルの社会思想社版が絶版になった後、創土社より復刊したのですが、残念なことに初出の文庫版に収載されていた短編『顔のない村』が除外される形になり、そちらは復刊されることはありませんでした。

 

今回、サイズに制限のない電子書籍ということで、短編の『顔のない村』を100円の分冊とする形で電子化し、『送り雛は瑠璃色の』本編400円と合わせて、ワンコイン500円という破壊的にリーズナブルなお値段での配信を実現――もちろん『送り雛は瑠璃色の』に「夢草枕、歌枕」を同時収載!

 

オリジナル版発売から30年、本当の意味での完全版が電子書籍となって復活します!

 

amazon kindleにて予約受付中

 

『送り雛は瑠璃色の』

https://www.amazon.co.jp/dp/B086VYKG7Y/

 

『顔のない村』

https://www.amazon.co.jp/dp/B086TVM1JG/

■そもそもゲームブックってなんなの

ここで“ゲームブック”というものを知らない若い読者のために簡単に解説します。ゲームブックとは、1980年代から90年代にかけてのごく短い期間に大ブームとなった、ゲームと小説をドッキングさせた書籍の1ジャンルです。

 

読者は主人公になりきって物語を読み進めるのですが、途中何らかの事件が発生すると、それに対してとることのできる行動が複数の選択肢として提示されます。 これら選択肢の中から自分のとりたい行動を選び、指示されたページ(パラグラフ)を読みます。 これを繰り返してハッピーエンドを目指します。

 

このゲームブック、ざっくり2タイプに分けることができます。ひとつは経験値を稼いで自分を強くしたり、アイテムを集めて冒険を有利にしたり、敵と戦闘する要素にウェートをおいた“ゲーム寄り”デザインのRPGタイプ。もうひとつはシナリオや文章描写にウェートを置いた“ブック寄り”デザインのノベルゲームタイプ。80年代当時、多かったのは前者のRPGタイプでした。『ソーサリー!』シリーズや『ドルアーガの塔』シリーズなどがその代表格で、当時中学生だった年代の人なら、実際に遊んだ人も多いと思います。

 

後者のノベルゲームタイプの代表格が今回配信する『送り雛は瑠璃色の』です。今でこそ“伝奇モノ”など、民俗学的なジャンルのノベルもポピュラーになりましたが、当時、ゲームブックは圧倒的に剣と魔法のファンタジーの独壇場でした。

 

本作が発表された当時の空気を言葉で伝えるのはなかなか難しいのですが、“ノベルゲーム”という言葉さえない30年前、スーパーファミコンで『弟切草』がヒットするさらに2年も前にこの作品は剣と魔法の代わりにホラーとロマンスを前面に押し出し、マルチエンディングとトゥルーエンドの概念さえ実装されていたのです。“将来的にノベルゲームはこういうものになる”という予言めいたものすら感じさせます。ノベルゲームの歴史・系譜のうえでも知っておくべき本書が、劣化しない電子書籍で、しかもたったのワンコインで読める! これはもう買うしかない!

■でもキンドルリーダーってお高いんでしょ?

……と思われている方が、本当に多いんですが、実はキンドルリーダー“アプリ”はPCでもスマホでもどんなプラットホームでも無料でダウンロード、インストールできます。月額課金などもありません(キンドルの“専用端末”が有料で販売されているので、ついつい勘違いしがちですが)。電子書籍データさえご購入いただけば、他に余計なお金もかからず普段お使いの慣れた端末で問題なくキンドル書籍を読めるのです。このことを知らない人は意外に多いです。

 

公式サイト

http://gensoumeikyuu.com/

 

Twitter

https://twitter.com/gm_kouhou



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企業情報

企業名 幻想迷宮書店
代表者名 酒井 武之
業種 新聞・出版・放送

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