タオイズムの教えを現代に活かす、チーグアン・ジャオ著『悩まない心をつくる人生講義』が刊行!
【日本僑報社発】米カールトン・カレッジ教授を務め、タオイズム(道家思想)の教えを現代にわかりやすく伝えたチーグアン・ジャオ(中国語名・趙啓光)氏の著書の日本語版『悩まない心をつくる人生講義』が3月上旬、日本僑報社より刊行された。
タオイズムの教えを現代に活かす、チーグアン・ジャオ著『悩まない心をつくる人生講義』が刊行!
【日本僑報社発】米カールトン・カレッジ教授を務め、タオイズム(道家思想)の教えを現代にわかりやすく伝えたチーグアン・ジャオ(中国語名・趙啓光)氏の著書の日本語版『悩まない心をつくる人生講義』が3月上旬、日本僑報社より刊行された。
日本語版の刊行は、不幸にもマイアミでの遊泳中の事故により亡くなった趙氏の一周忌を記念するものとなった。
日本語版には、著者の兄で元中国国務院新聞弁公室主任の趙啓正氏が、特別に「日本語版の出版によせて」とする一文を記したほか、元国連事務次長の明石康氏より「推薦の言葉」が寄せられた。
中国語の原書のタイトルは『無為無不為』。チーグアン・ジャオ氏が長年カールトン・カレッジで行なった老子の哲学に関する講義をもとに執筆された。ジャオ氏は長年にわたり、中国伝統文化や中国哲学、比較文学、国際文化交流、国際政治情勢などの分野を深く研究し、なかでも古代中国の哲学者、老子の哲学研究に造詣が深い。
ジャオ氏は本書の「第一章 現代タオイスト宣言」で、このように記している。
「『無理に何かをしない』無為とは、自然や宇宙の法則に従うことだ。世の中のすべては宇宙のなかで起こっている。神秘的な自然の法則に従えば毎日が奇跡でいっぱいになる」
「無不為(すべてのことを為す)とは、良い習慣を身につける創造的な行為である」
「どのように力を抜き、どのように無為となるかを我々は知っている。なぜなら、はるかかなたの星々が頭上に静かに輝くのも、地球が二十四時間で一回転するのも、みな無為無不為のあらわれだから……」
ジャオ氏は時に温かなユーモアを、時に味わいのあるイラストを交えながら、「無理に何かをしないこと(無為)」と「すべてを為すこと(無不為)」の意味や、忙しく生きる現代人にこそ求められる「無為無不為」という精神について、わかりやすく解説している。
本書の原版は、2009年に英語版としてアメリカで出版された。その後、中国の海豚出版社が「趙啓光作品シリーズ」(全10巻)の1冊として中国語版を出版し、中国でも広く親しまれることとなった。中国の読者にとって、本書が伝える「外国語の世界から自らの文化を見る」という視点は新鮮で、伝統文化に対する見直しにつながったといわれる。
日本語版刊行に際し、著者の兄で、元・中国国務院新聞弁公室主任の趙啓正氏が一文を寄せており、「現代中国語で解説するのも難しい老子の思想を、弟は英語で徹底的に解説し、あわせて外国の学生が楽しんで学べるよう、みずから描いた挿絵を用いて理解の助けとした」と紹介。広く受け入れられやすい方法で中国の伝統文化を解説した本書日本語版について、趙啓正氏は「日本の読者に気に入ってもらえれば」と期待感を示している。
チーグアン・ジャオ氏は、1948年北京生まれ。カールトン・カレッジで教授に任じられたほか、同済大学特別招聘教授、清華大学客員研究員などを歴任。中国社会科学院大学院で英米文学修士号を、マサチューセッツ大学で比較文学博士号を取得。カールトン・カレッジでは中国語コースを開設し、中国語、中国文学、比較文学、道家哲学などの指導にあたった。
著作に“A Study of Dragon, East and West”、“Do Nothing & Do Everything”、中国語の著作には『古道新理』、『老子的智慧』、『世路心程』、『客舟聴雨』、『コンラッド小説選』などがある。中国語名は趙啓光。
2015年3月、マイアミでの遊泳中の事故により永眠。同年末、ミネソタ州の『スター・トリビューン』紙で市民名誉賞の「北極オーロラの星」に選ばれた。
日本語版の翻訳は、日中翻訳学院などで翻訳の専門的な訓練を受けた町田晶さんが担当した。監訳は、日中翻訳学院。
【内容紹介】
――流れに従って生きる老子の人生哲学を、比較文学者が現代人のため身近な例を用いて分かりやすく解説。元国連事務次長明石康氏推薦――。
――古代タオイズムのエッセンスをアメリカの若者に完全に伝えるために考え抜かれたメソッドの集大成――。
――たった六人の受講生から始まり、いつしかアメリカ名門大学カールトン・カレッジで一番の人気となった伝説の講義が蘇る。現代の必修科目――。
“パンを手に入れることはもとより大事だが、その美味しさを楽しむことはもっと大事だ”
「老後をのんびり過ごすために、今はとにかく働かねば」と、精神的にも肉体的にも無理を重ねる現代人。いつかやってくる「理想の未来」のために人生を捧げるより今この時を楽しもう。2500年前に老子が説いた教えにしたがい、肩の力を抜いて自然に生きる。難解な老子の哲学を分かりやすく解説し米国の名門カールトン・カレッジで好評を博した名講義が書籍化! 人生の本質を冷静に見つめ本当に大切なものを発見するための一冊。
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企業情報
企業名 | 日本僑報社 |
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代表者名 | 段躍中 |
業種 | 新聞・出版・放送 |
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